「真実は分からない」落下の解剖学 asmさんの映画レビュー(感想・評価)
真実は分からない
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冒頭、何の情報もない中、妻が若い女性からインタビューを受けている。夫が大音量で音楽を流していて、聴いているだろう本人もけして心地良いとは思えない。
視覚障害のある子供が1人で飼い犬を洗う。すぐに散歩に出る。
違和感が多い。
妻は女性の質問には答えず何か落ち着きがない。
落ち着かない大音量の音楽
犬を洗ったばかりで外に散歩に連れ出す子供
突然の夫の死により、妻が疑われ、検事と弁護士、第三者の目線から、この事件の真相が語られていく
最後にダニエルのベビーシッターが、「最後は自分で決めるのよ」と言い、ダニエルが信じた信実に事件も終止符を打つのだが、観客には結局どっちなんだと疑問が残る
どんなに状況証拠を並べてみても、結局本当の事は分からない。夫婦の関係も同じ
ダニエルがそうした様に、私も、自分が感じ、選択した信実を信じるしかないのだと感じさせられました。
それにしても、サンドラとダニエルの演技は、ドキュメンタリーを観ているように自然で魅力的でした。
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