劇場公開日 2024年2月23日

「最後の判断材料は」落下の解剖学 カメさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0最後の判断材料は

2024年2月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

個人評価:3.8
「フレンチアルプスで起きたこと」を観た後と同じ感覚になった。
リューベン・オストルンドの様に、登場人物達の頭の中を深く潜っていく様な構図。
他殺か自殺か。どちらの見解にたつのか。それによって自分がどちら側の人間かを知る事となる。
まさにカンヌ向けの物語。嫌いじゃない。
タイトルによりミスリードしたイメージを持った本作だが、裁判とは死因を探る解剖学の様なものだと感じる事が出来た。
人が人を裁く。最後の判断材料は感情だという事が伝わってくる。司法の世界よりも、自身が信じたい方が真実であると。

カメ