「寒そうな空気感でした」枯れ葉 Mimozaさんの映画レビュー(感想・評価)
寒そうな空気感でした
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久しぶりのアキ・カウリスマキ監督映画。「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」以来、大ファンになっていました。81分という短さもいいですよね。
登場人物がみんな無表情なのが可笑しいし、カラオケバーのMCが老婦人だったり、美声自慢の友達がめっちゃ歌下手だったり、ずっと可笑しかったです。
でも、アルコールガバガバとタバコプカプカ、これって20年くらい前?と思ったら、ウクライナ戦争を伝えるラジオに「えっ⁉︎令和?」となりました。工事現場でタバコ吸ったりアルコール入れて重機操作は絶対ダメでしょうと、安全管理の仕事をしていたから、ここは笑えなかったな。
それに、食事に呼ばれて「お酒はこれだけ?」「ベッドが狭い」くらいしか発語せず、アルコール依存を指摘されると黙って出て行くなんてなぁ。少ないセリフでも、もっと可愛いげのあることを言ってくれないと応援する気にはなれなかったです。女友達の意見には大いに同意しました。
でも、映画館(名画座?)のポスター、デートで観た映画、電話番号を書いたメモを失くすエピソード、ロッカー室の綺麗な色のコート、レトロ感満載のラジオ、ラジオから流れる音楽、めっちゃ可愛いワンコ、路面電車など、寒そうな空気感含めて好きでした。
ラストシーンは、チャップリンの遺作(?)と同じだったような(遠い曖昧な記憶で確かすみません)。
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