「鑑賞中に飲食厳禁」クラブゼロ kinako-catさんの映画レビュー(感想・評価)
鑑賞中に飲食厳禁
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幕開けは、学校に一人の女性教師がやって来て、5人の子ども達に食べ物への向き合い方を教えるというグループセッションのような授業から始まる。
最初は、ドキュメンタリー調?と思わせる雰囲気。
素直に聞き入れる学生、
懐疑的でただ居るだけの学生、
試すもののすぐに挫折する学生…
登場する学生は、皆どちらかというと痩せているタイプなのに、「意識的な食事」と言う題目で、小食を追求し、絶食にまで突き進んでいく。
…確かに小食は食糧を増産する必要はないから地球に優しいし、食べ過ぎなければ健康に良いし、食べなければ食品が高騰していても何の問題もない。
言っていることは至極マトモなんだけど、なぜか感じる強烈な違和感。
学生が食に関して徹底的に拒否し親に反抗する姿は、カルト教団の洗脳を見ているようだった。
そして、登場する親たちと同じ気持ちで、学生たちがやせ細りクマが出た青白い顔になっていく様子に、どんな展開が用意されているのだろうと最後まで目が離せない。
ポテトの一本を切り分けで一㎝程度食べて、「もう満腹」なんて、普段食べ過ぎを自認している身には、正直うらやましくもあるけれど…
ノヴァク先生、ハーメルンの笛吹きでした。
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