劇場公開日 2023年9月1日

「夢もまた現実の一つなのだ。それは夜眠りの中で見るものであろうがなかろうが・・・」アステロイド・シティ はるさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5夢もまた現実の一つなのだ。それは夜眠りの中で見るものであろうがなかろうが・・・

2024年4月1日
PCから投稿

砂漠の中に作られたセット。とても現実に存在するはずもない街。そこが舞台。映画のセットであることは明白だ。普通であればいかにも存在するで街を作って映画は成立するのか?
と、思ってしまう。が、しかしこの映画は全く逆を行ってしまっている。そこがなんとも言えず面白く興味を引く。どこまでも棒読みにしか聞こえないセリフ。天才児童たちの率直な有毒な言葉。円盤から降り立つ宇宙人。1955年という時代設定。どこまでいっても噓でかためられた映画。逆説こそリアル。ホンモノを突き詰めたがために生じた現象なんだろう。夢もまた現実なのだ。多様性の時代をいきるためには多様性の意味を知ることが大事。しかし、ちょっと息苦しくなるのはどうしたことなのだろうか・・・・僕にはちょっとしんどいコメディであまり笑えたものじゃなかった。

はる