「ウェス・アンダーソン監督の脳内を覗いて見たい!!」アステロイド・シティ 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
ウェス・アンダーソン監督の脳内を覗いて見たい!!
ウェス監督の脳内は複雑!!
監督が天才である事は確かでしょうけれど、
観客に親切か?と言うと多分ちょっと不親切。
でも「グランド・ブタペスト・ホテル」「犬ケ島」
「フレンチ・ディスパッチ」はとても面白かった。
この映画は、どっちかと言うとちょっとだけ苦手。
良かった所。
☆★☆宇宙船から宇宙人が降りて来て、
隕石を持ち上げて持って帰るシーンの面白さ!!
画面が透明感のある黄緑色に変わり、宇宙船も緑、
宇宙人は真っ黒い棒のような形態。
多分、宇宙人のセリフはなかったと思う
(でもクレジットには宇宙人=ジェフ・ゴールドブラムとある?!)
なんか仕草の可愛い宇宙人で愛らしい
(擬音かなんかあったのかな?)
そしてラストの方でもう一回宇宙船が帰ってきて、
ドスンと隕石を落として、返してくれる。
やはり画面は黄緑色の光線みたいだった。
宇宙船が軍隊が来て人々は足止めになったり
アステロイドシティは封鎖される。
この辺りはすごく物々しい。
そしてラストでは封鎖が解除になり皆・家へ帰ることになる。
★★変だった点、
TV解説者や劇作家(エドワード・ノートン)の場面が黒白画面になり、
言ってることとやってる事がまるで分からなかった。
戦場カメラマンのオーギーが、この役を劇作家から貰った後で、
ズボンを脱いでノートンとキスしてたのは、どうゆう意味?
☆☆微妙だったシーン。
スカーレット・ヨハンソンの一瞬のヌードシーン。
☆☆☆劇作家のモデル、
今知ったが、エリア・カザンだったらしい。
(エイドリアン・ブロディの白アンダー・シャツがセクシーだった)
★★★場面転換、
アステロイドシティのパステルカラーの楽しさと、
TV解説者と劇作家の場面のモノクロシーン。
何幕何場を告げる目次、
そこの場面転換でいちいち気持ちが途切れてしまう。
☆☆☆1955年の設定。
(第二次世界大戦の痛みも薄れ、ベトナム戦争前)
古き良きアメリカのノスタルジーもあるのかな?
(アメリカは戦争に負けた事がない・・とのセリフがあった)
☆☆戦争写真家オーギーとその義父(トム・ハンクス)
オーギーは3人の可愛いくて生意気な娘3人と天才の息子が居る。
妻を最近亡くして、火葬した遺灰をタッパーウエアに入れている。
結局タッパーウエアの遺灰はアステロイドシティの土に
埋めて帰る事になる。
普通の監督ならば、幼い3人の娘の痛みを感情的に描写するのだが、
あくまでも情緒的には描かれない。
☆☆☆マーゴット・ロビー、
役名は女優とだけある。
しかしマーゴット・ロビーのアップはやはり美しさにはため息。
☆☆ウィレム・デフォー
劇作家のスタッフの演技教師役。格好良い。
☆☆マット・ディロン
ガソリンスタンドでオーギーのクルマを壊す役。
豪華キャストは見応えがありました。
シュールな映像の面白さや、とぼけたウィットを楽しみ、
ストーリーの盛り上がりとか、エモーショナルな感動とかは、
ウェス監督の目指してる世界とは別なのかも!ですね。
素敵なアドバイス、ありがとうございます...! ハードル上げすぎずに書いてみようと思えてきました。
フレンチ・ディスパッチなどのレビューを投稿した時には、またコメントさせていただきますね!
それではまた^^
こんばんは。
共感・コメントありがとうございます。
とても嬉しいです...! 「フレンチ・ディスパッチ」や「犬ヶ島」も大好きなのでいつかレビュー書きたいとは思ってるのですが、感想を上手くまとめられる自信がなく...笑
ウェス監督の作品、確かに感情の部分があまり表に出ず平坦な感じではありますが、観る人が想像するための余白のようにも感じています^^