「もう少し、 「犬ヶ島」のよう暴走気味な展開であった方が、笑えたかなと思いました。」アステロイド・シティ idwebさんの映画レビュー(感想・評価)
もう少し、 「犬ヶ島」のよう暴走気味な展開であった方が、笑えたかなと思いました。
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以下ネタバレ
ウェス・アンダーソンらしい、
シンメトリーな画面レイアウトと
横移動のカメラワークと
テンション低めな登場人物たちは
見ていて心地よく、
映画全体の配色も
彩度低めな冷めたカラフルさで
映像は期待どおりな
楽しいウェス・アンダーソン映画でした。
でも、メイキング的な舞台裏の解説シーンが
モノクロ&スタンダードサイズになって
時々インサートされる構成は、
現実とフィクションの対比に
面白さがなく、
「アステロイド・シティ」をいちいちフィクションであることを強調するより、
「犬ヶ島」のようにフィクションのみの世界観で仕上げた方が
観客としては、現実逃避できるのになと思いました。
「アステロイド・シティ」の予告編を見ずに鑑賞したため、
中盤で登場する〇〇〇は面白テイストでしたが
特に声をだして笑えるシーンはなく、
少し冷めた感覚で
お洒落なユーモアをご提供いただいてる気分で
楽しみました。
「アステロイド・シティ」は
登場キャラクターに共感する作劇になっていないため、
登場キャラクターとアステロイド・シティの景色を
坦々と眺める映画でした。
お洒落なカフェでリピートしてモニターに流す
お洒落環境映像としては、需要がありそうな作品でしたので
お洒落な映画を見てる私はお洒落だよ層には歓迎されるだろう、そして
お洒落イキリをしたいときのデートムービーとしては
お洒落満足度の高い映画だなと思いました。
あとロードランナー的な鳥が活躍してほしかったなとも思いました。
もう少し、
「犬ヶ島」のよう暴走気味な展開であった方が、
笑えたかなと思いました。
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