「目覚めたければ、眠れ。」アステロイド・シティ hanakoさんの映画レビュー(感想・評価)
目覚めたければ、眠れ。
旧作ほどスピード感はなかったものの、ウェス節は健在。
皮肉と暗喩と風刺に溢れ、絵本のページをめくるように進む物語。
米中ソの宇宙開発戦争や核実験、
アメリカ政府がひた隠す宇宙人情報…
そんなものと並行して続けられるブロードウェイ的なショウビジネス。
人の死も核の危険もまるで別世界の出来事のように、人々はその一日を生きていく。
まるで、舞台を演じるかの如く。
show must go on。
何があっても続けるしかないのだ。
目覚めたければ、眠れ。
そうだと思う。
この作品がまるで夢のように辻褄が合わず、
それでいて現実味があって、
夢のように美しい色合いで…
現実なんてそれこそ、夢かもしれないのだから。
余談だが、これが初ウェス・アンダーソンだったら、きっと、ウェス好きにならなかったかも笑
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