「予想外の満足感」アステロイド・シティ ruさんの映画レビュー(感想・評価)
予想外の満足感
今まで何となく、ぽつんと置いていかれる気がしてウェス・アンダーソン監督作品を見逃してきました。
今回あらすじが最高に好みだったのと、公開後のレビュー点数が★3あたりをフラフラしていることに却って安心したので、鑑賞することにしました。
結果、本当に予想外に良かったです。早々に疑問点は放棄、まったく頭使ってなくて申し訳ないですが、とても楽しかった。
途中から脱落したのは、夏に観た少年と鳥のアニメと同じだけど。こちらはサービス精神と美意識でとっても楽しませてくれて、不思議と心穏やかでした。(鳥のは悪趣味で手抜きで心底ムカついたw)
鑑賞後、コーヒーの紙コップを片付けようと潰したら白い蓋がポーンとUFOみたいに飛んでいってしまったw
スマホショップの前ではお兄さんが、巨大なネコのバルーンを膨らませていたw
そんなしょうもない奇妙なこの世界の出来事が、何だかいとおしく思える。それでいいじゃない、と味わいの余韻は軽やか。
エンドクレジットの楽曲の最後「おい、終わったよ。起きなよ」のようなニュアンスで笑ってしまいました。「お客さん、終点ですよ」みたいなユーモアも含めて、とても楽しい作品でした。
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