「虚の中の虚の中に実はあるのか?」アステロイド・シティ k_keitaroさんの映画レビュー(感想・評価)
虚の中の虚の中に実はあるのか?
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始まってすぐ『アステロイドシティ』は劇中劇であると明かされる。
これによって「物語」に対する興味が一気になくなってしまった。
おそらく、画面サイズが小さかったり、白黒だったりするパートが現実パートでそれ以外が劇中劇というか本編なのだろうが、その両パートの繋がり等を理解しようとするほど熱心には見られなかったし、そこまでする気になれなくなってしまった。
そもそも、全てがコントロールされた「作り物」の虚構の世界がこの監督の持ち味なので、更にその上の虚実が出てくると考えるのを辞めたくなる。
後半突然、いつものルールを破り斜めのアングル等を使って「目覚めたければ眠れ」というシュプレヒコールが行われる。
「俺は目覚めたくてウトウトしてたのではない!」と思いつつ、わざと眠くなる様な作劇をしているのか?と邪推をしながら、「そんな事する人じゃなかったでしょ」とウェス・アンダーソンに想いをはせてみるのでした。
あと、トム・ハンクスのポジションって絶対にビル・マーレイのポジションだよね。また喧嘩したのかな?ビル・マーレイならもう半分は★を足せたかな。
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YOUさんのコメント
2023年9月4日
ビル・マーレイは撮影開始数日前にコロナに感染してしまい、やむなく降板したそうです。
が、回復後にロケ現場に行って宣伝動画を撮ったとのこと。よっぽど出たかったのでしょう。
映像特典とかで見れるかもしれません。