「背景を知ると多少」アステロイド・シティ マスゾーさんの映画レビュー(感想・評価)
背景を知ると多少
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1950年代のアメリカ
大戦が終わり冷戦と核開発に明け暮れ
宇宙開発もソ連と競争し政府が
宇宙人の存在まで本気で考え始め
子供たちも宇宙に無限の可能性を
持っていた時代
世間はテレビ放送が始まり
テレビドラマ等が開始
その中で俳優はそれまでの
やたらセリフを誇張したものでなく
その役の性格や背景を取り込み
自然に演ずる「メソッド演技」
に変わっていく・・
という背景を知っていると
多少なーるほどと感じる作品では
あったが不思議な映画であった
あたかも今敏作品のような
テレビ放送の中の中という
入れ子構造を行ったり来たり
そのためメイン画面は実写では
あるものの遠影もピント
合いっぱなしの舞台装置みたいな
不自然なビジュアル
なんか妙に見慣れてるのは
「バービー」で同じようなのを
見たからか・・最近流行りなの?
だから作中の登場人物が
舞台演技のように極端な行動を
取ったりしつつ
急に素に戻るなどの場面を
ちょくちょく入れたり
テレビ放送のナレーションの
おっさんが間違えて劇中に
入ってしまったり
そういうとこで笑いを取る
感じです
(と書いてる時点でそんなに
面白いわけではない)
作中のキャラクターを作り上げる
ごとに境目が無くなっていく
感じが面白いね!という
感じなのでしょう
難しい映画なんでしょうが
キャストが豪華で
そこは見ごたえがありました
ウィレム・デフォーまで
出てくるとは思いませんでした
1950年代のアメリカ
体制に翻弄される世間と
抗う将来性を持った子供たち
色々なメタファーあるんだと
思いますがまぁ
色調の面白い映画だったな
くらいの感想にとりあえず
しておく感じです
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