絶唱浪曲ストーリーのレビュー・感想・評価
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浅草などを通ると、チンドンには時々遭遇するのですが。浪曲はたまにテ...
浅草などを通ると、チンドンには時々遭遇するのですが。浪曲はたまにテレビで見聞きしたぐらいでした。
そのへんの親子よりも遥かに濃密な師弟、訓練模様の凄み、年数を経た積み重ね…
晴れ舞台の口演場面、ライヴ感がビシビシ伝わってきました。
いずれ口演をじかに見に伺いたくなります。
当日 (2023/09/01 田端) 舞台挨拶でうかがえた、監督や主演さんのお言葉も、深みを増してくれました。
生きづらさを抱える女性とおばあちゃん
生きづらさを抱える女性が、運よく探し当てた場所が「弟子」。
「師匠」との一対一の関係、「育てる」まなざしと「育てられる」やすらぎは、
信頼できる大人を求める「孫」と優しく包み込む「おばあちゃん」の関係と重なる。
修業という名の、手ごたえのある成長によって「生き先」を掴みつつある女性と、
メンターとしての女性師匠の姿が描かれる良作。
減点の理由は、
修業中とはいえ「浪曲」とは言い難い節回しを何度か聞かせられることと、
監督の港屋小柳師匠への熱い思いが制作の契機となっていることが、
画面からは伝わってこないかな、ということ。
浪曲に興味ないとキツイ
最盛期は全国に3000人もいた浪曲師は現在約100人にまで減ってしまった。しかし、近年、平成生まれの浪曲師も育ち、女性の演者も増えた。港家小柳の芸にほれ込み、浪曲の世界に飛び込んだ港家小そめが、小柳に弟子入りし、名披露目興行の日を迎えるまでを記録したドキュメンタリー。
あの潰れたような声が芸だと言われれば、やっぱり自分には合わない。
聴いていて、終始苦痛で、浪曲に興味がない人にはキツかった。
主人公がもっと綺麗とか可愛いとかなら我慢できたかもしれないが、それも無く、観るのがしんどく、ウトウトしてしまった。
完全に個人的な趣味の問題だとは思うが、合わなかった。
浪花節はいいなあ。
画面には、すでに鬼籍に入られた港家小柳師匠。力強い唸りをみせるが、徐々に衰えをみせていく。その時間経過が残酷だった。しかしそれはすべての芸事が次代へ受け継がれていく過程の記録でもあった。寄り添う戦友のような玉川祐子師匠。生まれ故郷の茨城弁のままのキツメの言葉使いの奥には、人情味があふれている。そう、浪曲は人情を謳う。そして、義理も唸る。語る物語そのままの世界。その後ろ姿を、弟子である小そめさんが身をもって体験しているのは、ご自身にとっても財産だろう。はじめ浪曲界の重鎮を目に焼き付けようと思っていたのに、いつのまにか、小そめさん目線で二人を敬い、見届けようとしている自分がいた。
沢村豊子師匠の矍鑠としたお姿や、楽屋裏の若手の方々のさらに若々しい姿や、たった数年前の映像なのに、すでに目の前のすべてのことがもう戻ることのない過去であることを見せつけられる思い。幸いにも、浪曲界には若手が育っている感があり、将来に悲観はない。
ただこのドキュメンタリ、浪曲に触れたことがない方には、多少説明不足感はあるのではないか。そこが惜しい。
監督デビュー作
FMで紹介されていて観覧
取材対象者が御高齢で、途中亡くなったりと色々あった様ですがちょっとまとまりに欠ける気がしました
ある浪曲師を観て、『こんなに凄い人を記録に残そう』と映画を作ろうと思ったのが、『浪曲の衰退』『弟子のデビュー』とテーマが流れてしまった気がしました
港家小柳師匠の芸は三味線の玉川祐子師匠と絡みあって凄かった
弟子の港家小そめさんは師匠を亡くし、玉川祐子師匠預かりとなってデビュー、素人目ですが『これからだなぁ』と
印象に残ったのは、玉川祐子師匠
もの凄くファンキー
話し方が粋、三味線も見事
若い人達も入って頑張っている姿も見られました
講談が少し前から復活してきたのは、若い人達から芽が出て見直されたから
港家小そめ師匠他の御活躍を御祈りします
作品としては、まとめ切れなかったなぁと自分は感じました(すみません)
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