絶唱浪曲ストーリーのレビュー・感想・評価
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港家 小そめ
浪曲は広沢虎造の当たり芸「清水次郎長伝」くらいしか知らないが浪曲出身の演歌歌手、三波春夫、村田英雄、二葉百合子さんなどは有名でしたね。
女性浪曲師港家 小そめ(本名:堀田 祐子)が2013年44歳、チンドン屋から浪曲師の五代目港家小柳に2番弟子として入門、2014年に初舞台を踏む。2018年5月、師匠の小柳が死去。小柳の曲師を務めていた玉川祐子の預かり弟子となる。2019年6月に木馬亭で名披露目興行するまでを描いたドキュメンタリー。コロナ禍での撮影だったのか、マスク着用での会話シーンが多く、ちょっと聞き取りにくかった。実際に浪曲師を育てるのは曲師だったのですね、100歳越えの現役レジェンド玉川祐子さんは素晴らしい存在。
チンドン屋出身でサックス吹きの堀田博喜さんは旦那さんだそうだ、劇中の浪曲演歌「星影のワルツ」は良かった。
浅草などを通ると、チンドンには時々遭遇するのですが。浪曲はたまにテ...
生きづらさを抱える女性とおばあちゃん
浪曲に興味ないとキツイ
浪花節はいいなあ。
画面には、すでに鬼籍に入られた港家小柳師匠。力強い唸りをみせるが、徐々に衰えをみせていく。その時間経過が残酷だった。しかしそれはすべての芸事が次代へ受け継がれていく過程の記録でもあった。寄り添う戦友のような玉川祐子師匠。生まれ故郷の茨城弁のままのキツメの言葉使いの奥には、人情味があふれている。そう、浪曲は人情を謳う。そして、義理も唸る。語る物語そのままの世界。その後ろ姿を、弟子である小そめさんが身をもって体験しているのは、ご自身にとっても財産だろう。はじめ浪曲界の重鎮を目に焼き付けようと思っていたのに、いつのまにか、小そめさん目線で二人を敬い、見届けようとしている自分がいた。
沢村豊子師匠の矍鑠としたお姿や、楽屋裏の若手の方々のさらに若々しい姿や、たった数年前の映像なのに、すでに目の前のすべてのことがもう戻ることのない過去であることを見せつけられる思い。幸いにも、浪曲界には若手が育っている感があり、将来に悲観はない。
ただこのドキュメンタリ、浪曲に触れたことがない方には、多少説明不足感はあるのではないか。そこが惜しい。
監督デビュー作
FMで紹介されていて観覧
取材対象者が御高齢で、途中亡くなったりと色々あった様ですがちょっとまとまりに欠ける気がしました
ある浪曲師を観て、『こんなに凄い人を記録に残そう』と映画を作ろうと思ったのが、『浪曲の衰退』『弟子のデビュー』とテーマが流れてしまった気がしました
港家小柳師匠の芸は三味線の玉川祐子師匠と絡みあって凄かった
弟子の港家小そめさんは師匠を亡くし、玉川祐子師匠預かりとなってデビュー、素人目ですが『これからだなぁ』と
印象に残ったのは、玉川祐子師匠
もの凄くファンキー
話し方が粋、三味線も見事
若い人達も入って頑張っている姿も見られました
講談が少し前から復活してきたのは、若い人達から芽が出て見直されたから
港家小そめ師匠他の御活躍を御祈りします
作品としては、まとめ切れなかったなぁと自分は感じました(すみません)
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