ジュリア(s)のレビュー・感想・評価
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”あのとき違う道を選択してればもっとよい人生が送れたのでは”
”あのとき違う道を選択してればもっとよい人生が送れたのでは”そんな風に振り返ることがある。ちょっとした選択で枝分かれしたあるピアニストの4つの人生を描いた映画。結局、どの人生も悲喜こもごもで、どれが一番なんて言えない。とにかく今を一生懸命生き、悲しみと向き合い今の幸せを存分に享受しながら前に進むしかないということを教えてくれる。そして、大きく枝分かれした人生だけど太い幹のように変わらないのが親子の愛ということも実感させられる。とってもおすすめの映画。
すべての道は、幸福へ続く
まさかの一日5作品鑑賞、その③。
予定してた4本がすべて陰惨なものだったので、幸せ成分がほしくて追加。
あらすじには「4つの展開」とあるが、途中でどれがどれと地続きなのか考えるのをやめた。
最初の分岐ですら、パスポートを拾う/忘れる、エレベーター/階段という程度の違いでしかない。
それこそ無数の別れ道の一端でしかないのだと思う。
チャプター式でなくクロスオーバーさせる手法は新鮮。
それでいて、髪型や服装、表情芝居でも違いがうまく演出されており、混乱は少ない。
登場人物も極端に性格が変わるなどはなく、あくまで一人の人間として描かれています。
大きな山場は存在しないものの、複数の人生の浮き沈みが絡まり、退屈はナシ。
交通事故もありきたりで予測はついたが、タイミングずらされたせいで声が出ました。笑
主演は17歳から80歳までを見事に好演。
(80歳の外見が綺麗すぎたので、そこはメイクに頑張ってほしかった)
どんな人生でも不満や後悔はあり、逆にどんな道の先にも幸せになる方法はある。
そんな風に思わせてくれる秀作でした。
個人的にラストは、幸せそうな老ジュリアの表情を、どの道の先か判別できない形で見せてほしかった。
ルー・ドゥ・ラージュ
ルー・ドゥ・ラージュの主演ということで予備知識無しで脳死で観に行ったのですが良い意味で裏切られました。
バタフライ効果や平行世界といった一見SF要素の強い題材を巧みな構成と編集でドラマテイストに見事に描き切っていました。
「ひょんな事」「誰にもでの日常に転がっている偶然」でまったく別の人生になる!
大きな事柄や事件は共通しているのに、そこに「存在」している主人公の人生によって受け止め方は同じでも乗り越え方や終わり方が異なるのは当然なのに収束のさせ方が秀逸すぎる!!!
最後には各世界の主人公がそれぞれ求めていた物、失っていたものを手に入れフランス映画なのに後味が良かったです(笑)
どんな運命や人生にもある喜怒哀楽を120分に凝縮しきっている傑作でした。
何気ない事で変わっていく人生
人生、山あって谷あって、分岐があって、どちらが良かったのかは終わるその時までわからないのかもしれない。
人生は素敵だ。
ちょっとわかりにくくなるとこくらいで素晴らしい映画
映画って良いよね。な作品
生きる活力になる良い作品でした。
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