「すごくすごく鳥山明作品だった。」SAND LAND 木花咲耶さんの映画レビュー(感想・評価)
すごくすごく鳥山明作品だった。
短編、長編合わせて1番好きな作品だったので映画化されると聞いて今夏1番の楽しみにしていた作品だった。とはいえ好きなだけに期待が高くなり過ぎて逆に満足度が下がったりとにかく20年以上前の作品なんで古さがあったりと不安もあったが、実に鳥山明先生の作品って感じで満足した。「ジジイ」「戦車」「砂漠」と先生の好きそうなものがベースでおバカで憎めない悪役や青臭くて照れくさい正義、ミュータントにわかりやすい悪魔と王道ど真ん中のベッタベタな作品。ヒネた大人や自称評論家には古臭いの一言で終わるかもしれんが、これこそがジャンプ作品のお手本であり、そして鳥山明の世界だと思う。尊敬できるジジイがカッコいいんだから大人はそこを見ればいいし、子供はちっちゃいあくま悪魔が強くて優しいとそこを見ればいい。とにかく登場人物全員に役目があり、丁寧かつシンプルにいい作品。誰も死なないヒーローもの。
0.5は宣伝不足かな。
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