「良くも悪くも想定内の面白さ」SAND LAND tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
良くも悪くも想定内の面白さ
砂漠での水源探しの旅に、王国の陰謀や過去の因縁を絡めた物語は面白い。
下手に美少女などを登場させずに、男だけで話を進めていくという潔さが、冒険活劇としての純度を高めているし、アレ将軍やスイマーズのような脇役のキャラも立っている。
何よりも、もう1つの主人公とも言うべき戦車のデザインや機能が秀逸で、いかにも鳥山明らしい、丸っこいメカの魅力を堪能できるのが良い。
ただし、映画の見どころとなっているアクションについては、物足りなさを感じざるを得ない。
1対4の戦車戦にしても、ベルゼと昆虫人間との戦いにしても、ラストのラオとゼウ大将軍との一騎討ちにしても、展開や描写がありきたりで、期待を超えるような驚きが感じられなかったのは、残念としか言いようがない。
あと、もう少しギャグの要素を強くして、笑える場面を増やしても良かったのではないだろうか?
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