「じんわりとくる温かさと悲しみ」映画 窓ぎわのトットちゃん ぽよのすけさんの映画レビュー(感想・評価)
じんわりとくる温かさと悲しみ
クリックして本文を読む
小さい頃にトットちゃん国語の学習教材で読んだなぁと懐かしみながら見た。
絵のタッチは柔らかくて可愛くて繊細で綺麗で見入ってしまった。
まずは、黒柳徹子さんの家庭の上流階級ぶりに驚く。お家は洋風で綺麗で広いし、服装もいつもとっても可愛い。そして、お父さんはバイオリン奏者。温かい家庭で育ったんだなぁ。
最初の学校では、トットちゃんは少々おてんばで違う学校、トモエ学園に移る。そこでの校長先生は初対面時には、お母さんだけ帰し、四時間もトットちゃんの一方的なお話をじっくり聞いてくれたとか。
今でこそ、発達障害だ、ADHDだの一般の方と少し行動が外れてたら悪い揶揄があるけれども、トモエ学園はそういった個性を尊重してあるがままを認め、個性を伸ばそうとしてくれる学習方針。今の時代にもこういったあり方もいいのではないかな。最先端だよねと思った。
ここからネタバレだが、戦争をメインテーマにしてる印象があったけれど、ヤスアキちゃんとの友情、別れがメインだった。急に校長から亡くなりましたと告げられたいへん驚いたが、この時代では医療技術もそこまで発達してないし、すくすく順当に育つのも今よりずっと難しいよなと。
小さい頃に大事な友との別れ、戦争、芸能界で女性として活躍していく等、書ききれないほどの数多の衝突があったからこそ黒柳徹子さんは強くて逞しくて丁寧で包み込むような優しさがあって、このような素敵すぎる人格形成に影響しているのかなと思った。
コメントする