「磨き抜かれたクオリティ」映画 窓ぎわのトットちゃん アプロさんの映画レビュー(感想・評価)
磨き抜かれたクオリティ
アニメーション、美術、音楽、脚本、演出すべてが高次元。予想に反して、クオリティでぶん殴ってくるタイプの映画だった。
小児麻痺の子供の動き、ADHDの子供のおしゃべりなど、綿密で繊細なリサーチがあったことは明らかで、スタッフの誠実さにも感銘を受けた。
ファンタジーとリアルを自由に往き来する演出が見事で、お互いを引き立たせていた。プールに入った瞬間の大空を駆け巡るような万能感、雨に濡れた街でのキラキラしたダンス、ヒヨコの死骸、棺の中の少年の死に顔、次々と街に吸い込まれる焼夷弾。幸せも哀しみも容赦なく描ききる凄いショットがたくさんあった。
誰にでもお勧めできる傑作。
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