「はたらく血液」はたらく細胞 セッキーかもめさんの映画レビュー(感想・評価)
はたらく血液
体内ではたらく細胞を擬人化したアニメ。血液のガンと呼ばれる白血病を患った主人公が闘病する様を描く。
はたらく細胞というタイトルであるが、基本的には血液のはたらきがメインに描かれている。大人にとっては学校で習った生物の復習になるし、子供にとっては親しみやすい予習となる。
ストーリーとしては、思春期の娘とシングルファザーの親子愛をメインとして描く。面倒見のいいしっかり者の娘と抜けているが娘想いの父。特に、娘に対する父の愛情が強く描かれる。
娘に心配されないよう常に明るく振る舞う父。収入を確保するために、体調を崩しながらも仕事を増やしてほしいと懇願する。娘の病気が発覚した時には、なぜ自分でないのかと泣き崩れる。
体内で起こる細胞同士の戦いでは、アクションシーンの見応えもある。白血球をはじめとして、様々な細胞が役割分担をし、外的から正常な細胞を守る様は、自分の体内でもこんな風に防衛が行われているのかと頼もしくなる。
子供も大人もしっかり楽しみながら細胞のはたらきを学ぶことができる良作であった。
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