「地球人の先祖の宇宙人の話⁈」65 シックスティ・ファイブ bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
地球人の先祖の宇宙人の話⁈
6500年前に、恐竜が絶滅したと言われている隕石衝突の前日の地球を舞台とし、『猿の惑星』と『ジェラシック・パーク』を一つにしたような、SFアクション。あまり細かな設定やリアルさを求めて気にしないで、迫り来る恐竜と隕石から、瀕死の大けがを負いながらも、脱出するまでのサバイバルを楽しんで欲しいB級作品。
アダム・ドライバー演じる、ミルズが乗り込んだ宇宙船が、隕石群に衝突し、6500年前の地球に不時着し、『猿の惑星』の様にタイム・スリップしたのかと思いきや、どうも他の惑星ソマリスから来た宇宙人設定。その際に、一人の少女・コアだけが生き残り、他の乗組員は死亡。ミルズとコアの2人で、15㎞先に墜落した、脱出ポットを求めて歩み出す中で、次から次へと危機が迫る。
脱出サバイバルのスリルの中に、もう一つの柱としては、ミルズが自分の病気の娘とコアを被らせて、命を賭けてコアを助けようとする、父としての不器用な愛情も表現している。コア役を演じたアリアナ・グリーンブラットは、なかなかの逸材。アダム顔負けのサバイバル術で、危機を乗り切っていく。
製作陣に『クワイエット・プレイス』のスコット・ベックとブライアン・ウッズが、名を連ねていることからも、ハラハラ・ドキドキの緊迫感ある恐怖シーンは、盛り込まれていた。しかし、1時間半のこじんまりとした上映時間、出演者が3人だけということもあり、ストーリー展開も単調で、VFXも今ひとつ物足りなさは感じた。それと、終始、画面が暗すぎて、テレビ画面ではあまりよく見えなかったのが残念だった。
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