To Leslie トゥ・レスリーのレビュー・感想・評価
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主演女優の演技は認めるけれど。
本当に人生の辛い時にいる私に、救いとなる映画かと期待を持って鑑賞したが、外れてしまった。但し、主演女優の演技力は真に迫っていた。
映画では希望の持てる終わり方だった。人によっては甘いと感じられるかもしれない。
現実には、人生の再起は簡単ではない。それこそ、この映画のように落ちるところまで行き着かないと再起は出来ないかもしれない。そんなことをぼんやりと考えていた。
素直に涙する
ふらっと仕事終わりに鑑賞。
脚本、演出、俳優含めて想像していたとおりの作品ではあるけれど、素直に結末に涙した。
主人公はダメダメで、応援はしたくはないけれど、映画としてみたくなくなる直前で、バランスよく救いだったり、息子への愛情がみえたり、と続きが観たくなる。
その流れで前向きになっていくのだが、見えやすい形で成長が感じられ、感情移入はしやすい。
その結果、伏線などもあって、結末には素直に涙する、いい作品である。
物語として、ひねりはないけれど、純粋な作品であった。
2023年劇場鑑賞80本目
よどみが流れ出ていくようで
愛したい、愛されたい、人生をやり直したい。契機になると思った幸運が落ちる契機になってしまい、友人も家族も愛する息子さえも失った。歪んでいく人格、人間関係の怖さ、どん底まで落ちた底で出会った奇跡。あるがままを認めて見守って心配してくれるかけがえのない友人と出会って。周りで見て支えてくれている人は必ずいるから、その優しさを否定しないで。生きることをあきらめないで。レスリーと一緒に背中をたたかれるようで。レスリーが静かに泣くところでいろいろなよどみが流れ出ていくようでほっとして不思議と優しく暖かな気持ちになりました。
宝くじが当たったので豪遊したら、アルコール依存症になった話。
宝クジで19万ドル当たって、バーで使いまくったり仲間に奢っていたら数年後に破産して、
息子を置いて家を出て、路頭に迷う。
そこから人に助けられたりして、なんとか社会復帰していく話。
主人公のアルコール依存症のクズっぷりがしつこい程描かれていて、リアリティを感じたが、具体的にどうやって浪費したのかが描かれなかったように思う。
浪費した仲間との和解もちょっとアッサリしすぎて拍子抜けだった。
(原題) To Leslie
かなり見応えがありました!
息子への忘れ得ぬ愛を糧に辛うじて生き抜いていくレスリーを演じ切ったアンドレア・ライズボローが本当に素晴らしかったです。アメリカの底辺であるドン底からの再生物語というのは数あれども、ここまで観ていて感受性を否応なしに刺激してくる映画にはあまり出会えない気がします。
【今年観て良かったリストに記載】
アンドレア・ライズボローの圧巻の演技を刮目して観て欲しい。
自暴自棄のやさぐれた人間が微かな希望を見出し再起への道を踏み出す、個人的に好きな脚本。反面この手のものは出演者の演技力が伴ってないと没入感どころか居た堪れなくて観てられないのだが、アンドレア・ライズボローに惹きつけられて秀逸な作品に仕上がっている。今年観て良かったリストに入った。
『真夜中のカーボーイ』のジョン・ヴォイト、『スリー・ビルボード』のフランシス・マクドーマンドあたりを彷彿させる、魅力溢れたやさぐれ役、普段の美貌とのGAPにも驚嘆。アンドレア・ライズボロー出演作は今後も観たい…彼女の出演作を検索したら2020年 鑑賞済『ニューヨーク 親切なロシア料理店』に出てた女優さん、印象に残ってたがすっかり忘れてた。
人生の転落!!ロトでお金を得たレスリーが 落ちぶれた自分を見つめ直す作品
宝くじで大金を得て、一躍注目の的となった
シングルマザーのレスリーでした。
しかし、あっと言う間にお金を使い果たしてしまう!!
お酒に溺れて、タバコを吸う彼女の姿は
住んで居たアパートも追われて出る羽目になり
情けない女性、そのものでした。
息子さんの存在や、家族同然だった人たちが
レスリーを見放して、離れていく場面は
過ちを繰り返してはいけない!
お金ではだけではなく、信頼関係まで失ってしまうことを表していました。
ロトに高額当選した絶頂期のテレビ放送の
録画を見たシーンは、自分を見つめ直す
良い機会だったと思います。
レスリーに部屋の清掃の新しい仕事をくれた
ホテルの経営者は、生活の基盤を立て直す
良いチャンスを与えてくれた思いやりのある
男性でした。
同僚と部屋をきれいにする仕事をすることによって、今のままではいけないと気が付く
ことが出来たと思いました。
周りの人たちに疎まれていたレスリーでしたが、新しくオープンした店の1番最初に来た
お客さんが店に現れたとき!!
みんなは、レスリーを愛していて
見捨てるつもりでは無かった!
とようやく、第二の人生を送る兆しと
幸せそうに笑う姿が見られました。
料理の火を温めるように家族の愛を育んでいくラストシーンでした。
これはこれで良いのです。
アカデミー賞主演女優賞ノミネートにより色々な意味で話題になった本作、純粋に映画作品としてとても良かったです。
宝くじの高額当選により幸せの絶頂にいたはずが、アルコール依存により全てを失ったレスリーの物語。
「こんなに上手くいくわけない」と言われればその通り。それでも、自業自得で落ちた人生のどん底から、這い上がろうと努力するレスリーが、最後笑顔で涙する様は胸を打ち、涙が溢れました。
最低な人生にも手を差し伸べてくれる人がいる。
間違えたってやり直せることがある。
綺麗事かもしれないけど、これはこれで良いのです。
ある意味強運
しかし、レスリーは完全にアル中だよねぇ…
まぁ、アル中がメインのテーマじゃないからいいけども、
そこからの脱却がエラい簡単だなぁ、とか、
スウィーニーが、レスリーを雇う経緯も、ちょっと軽いというか…
やっぱり、小綺麗にしたらキレイで可愛いから、
下心ありなのか?!という穿った考え方をしてしまったのは、
わたしが汚れているのか?!
まぁ、スウィーニーがものすごーく良い人で、
そんな彼に出会えたレスリーは、
宝くじにも当たるくらいだから、やはり強運の持ち主だわな。
もう一回買ったら、また当たるんじゃないかと。
ハッピーエンドで何より。
ノミネートに関する「すったもんだ」
このところ、少々忙しかったせいか「あ、忘れてた」ということ2、3つ。。いけません。その一つがこの作品、気づけば2週前に上映が始まっていて、スケジュールの都合から平日のサービスデイを諦め、本日土曜日に角川シネマ有楽町で鑑賞です。(それでも会員価格)
本作を知ったのは第95回アカデミー賞のノミネーション発表時、アンドレア・ライズボローが主演女優賞候補になったことがきっかけです。そもそも、アンドレアのことは認識していたものの、正直、名前までは憶えていなかったのですが、その後に彼女のノミネートのことでの「すったもんだ」が話題(雑音)になったこともあり、余計にその「主演女優賞候補の演技」を楽しみにしていました。で、鑑賞後の感想ですが、確かに凄まじい演技でノミネートされたことを納得できました。
酒に溺れ、人生を狂わせるレスリー(アンドレア)。誰かに手を差し伸べられても、ついつい酒に戻ってしまい、結局また相手を裏切ることを繰り返して追い出されます。「バカは死ななきゃ治らない」なんて言葉もありますが、観ているこっちは、いつ死んでもおかしくなさそうなレスリーをハラハラ、イライラ観るしかなく、もどかしかったり幻滅したり。さらには、自身の自業自得の言動によって狭い地元に「居場所」がなく、しらふでいてもカラまれることでまた悪循環。
いや、もう正直非常に疲れる展開ですが、そんな過酷な脚本に対するアンドレアの演技や彼女の体つきそのものが「レスリー」という人物像に説得力を感じさせてくれるからこそ、これだけの感情移入なのだと気づかされます。
と言うことで、観終わればノミネートに関するすったもんだ(省略しますが、知らないけど気になる方はググってね)についての「問題提起」の意味について少しは理解できた気がしました。ただ、日本での宣伝や上映規模など扱いは(それでも)小さいことからも解るように、私の文化にみる「現代的な価値観」は海外作品から知ることが殆どです。と言うことで、作品の内容とも相まって、深く考えさせられる作品でした。
さぁ、私も今日くらいは休肝日にしようかな。(出来るかな?)
いい話です。すぐに忘れてしまいそうだけど、でも決して駄目な映画では...
いい話です。すぐに忘れてしまいそうだけど、でも決して駄目な映画ではない。2度ほど涙ぐんだし。
どうしようもないアルコール依存症
大金を手にすると変わるとは言うが、見事に堕落してしまった母親。。。
アカデミー賞候補となった作品との事で、見事な駄目っぷりでいながら元の息子を可愛がっていた頃の自分を取り戻す演技は見事でした😄
途中本当に嫌な女でしたw
大女優達のお墨付き⭐️
ケイト・ブランシェット、エイミー・アダムス
何人もの大女優達が絶賛しついにはオスカー候補に名を連ねたアンドレア・ライズボロー!
「やらかして」くれました👏
彼女のやさぐれたはすっぱな演技にはただただ唸るばかりでしたしラストの笑顔は暫く私の御守り顔になりそうです!
わたくし、人様の人生をあーだこーだと語れる程の器ではございませんが
この作品は高額当選する以上の価値をくれましたね!
ライズボローは昔から注目しておりましたが
これからの更なる躍進が楽しみです!
思いの外ハートフルだった、
これぞ単館系という前半の作りから、
ラストで一気にハートフルに。
これは好みが分かれそうだなと思った
しかし俳優陣がとても良くて、
アンドレア・ライズボローが素晴らしかったし、
アリソン・ジャネイはもう存在感が半端じゃない。
なんなのあのオーラは。
「冬の旅」とかも思い出したりして、
こういう映画のラストって難しいよなと思ったりする。
アカデミー賞と聞かなければスルーしてた…
確かに主演女優賞ノミネート納得。酒に溺れる姿は迫真すぎる。見る価値あり。宝くじで人生が変わるって話は良く聞くけど、棚ぼたの金持ちに関わらず人生良くも悪くするのは自分自身、どれだけ早くそれに気付けるか、って事か。まあ、そうでない時もあるけれど…。この結末にながれついて良かった。
10年が10ヶ月
そこに希望を見出し実現出来なくてもの10年と思わせる感動があっさりと10ヶ月で達成、しかも店の料理は人任せでモーテルの経営はほったらかしに見え、御涙頂戴的な再会でのハッピーエンドに映画としてのリアリティが崩壊しながら単純に思える結末、それが映画的だとしても個人的に観ていた全てが台無しのような感覚を物語が破綻しているようで、別に不幸を願いながら鑑賞していた訳ではないにしても救われず破滅の一途を辿ったり、そこから這い上がる主人公は存在しない、冷たい目線で突き放さない、要は周りに甘やかされるだけでこの先はわからない、一瞬の彼女だったかもしれない、それでも手を差し伸べるのか??
メグ・ライアンがアル中を演じた『男が女を愛する時』の方が痛々しい、招かれない地元民としてショーン・ベイカーの『レッド・ロケット』は明るくてポップな描写なわりにリアリティがあった、全ては自業自得なレスリーを中心に都合良く回る世界観に少しの嫌悪感ヲ。
男に対して年増の女の色仕掛けが全くもって相手にされない気まずさが微妙に哀愁を感じさせる!?
やさぐれた主人公の演技が圧巻
主人公(バツイチの息子一人)はLOTOで当てた19万ドルを全部飲んでしまい、家族にも友人にも匙を投げられてしまう。折角手をさしのべてくれた息子にも出てけと言われてしまう。ホームレスとなって田舎のモーテルの裏で野宿している主人公をモーテル主人(彼も色々抱え込んでいる)が手伝いとして雇いいれるが、はてさて。エンディングは思わずウルッと来てしまいます。飲んだくれてやさぐれる主人公の演技は圧巻。アメリカ中部の庶民(あまり裕福でない)の暮らしをうかがい知ることが出来るのも見所。
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