「10年が10ヶ月」To Leslie トゥ・レスリー 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
10年が10ヶ月
そこに希望を見出し実現出来なくてもの10年と思わせる感動があっさりと10ヶ月で達成、しかも店の料理は人任せでモーテルの経営はほったらかしに見え、御涙頂戴的な再会でのハッピーエンドに映画としてのリアリティが崩壊しながら単純に思える結末、それが映画的だとしても個人的に観ていた全てが台無しのような感覚を物語が破綻しているようで、別に不幸を願いながら鑑賞していた訳ではないにしても救われず破滅の一途を辿ったり、そこから這い上がる主人公は存在しない、冷たい目線で突き放さない、要は周りに甘やかされるだけでこの先はわからない、一瞬の彼女だったかもしれない、それでも手を差し伸べるのか??
メグ・ライアンがアル中を演じた『男が女を愛する時』の方が痛々しい、招かれない地元民としてショーン・ベイカーの『レッド・ロケット』は明るくてポップな描写なわりにリアリティがあった、全ては自業自得なレスリーを中心に都合良く回る世界観に少しの嫌悪感ヲ。
男に対して年増の女の色仕掛けが全くもって相手にされない気まずさが微妙に哀愁を感じさせる!?
コメントする