法廷遊戯のレビュー・感想・評価
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えがおがじょうず
憎しみを隠して近付くための笑顔とか
罰を受け入れて吹っ切れた笑顔とか
狂気に達した笑顔とか
バリエーション豊かだなあ😊
北村匠海くんの、あの、なんですかね、若いのに雰囲気のある立ち居振舞いはね、宇宙人がニンゲンの感情を学ぶために俳優やってるとしか思えませんよね。
笑うとなんか安心しますよね。
君、笑えたんやなあ…ってね。
誉めてます。
あと髪型によってイケメン度というか垢抜け度が全然違うのも彼の魅力ですよね。
まさに注目の若手俳優さんだなあと思います。
でもおばちゃん心配になっちゃうからもっとコメディとかふざけた役とかもやってご自分のハートに癒しをあげてほしい…
無駄なシーンが一切なかったです。
モヤモヤした謎がずっと生まれ続けるのですが、スルスルスル~と解けていくので、あれは一体なんだったんだろう?今のは何の伏線回収だろう?とならずに観られる、整理のついた上手い話し運びでした。
大人から見れば道を踏み外した子供でも、子供から見れば…というか、大抵は大人に道を外された子供たちですよね。
もちろん真面目に真摯に子育てしても何故かホストにハマっちゃったりパパ活しちゃったりたばこや酒に溺れたり悪い人に心酔したりするもんですから、子育てってのは先が見えないものですけど、それをヨシと思わない大人の方が圧倒的に多いんだということは、道を外された子供には分からないんですよね。
ヨシと思わないで、かつ、もう少し人並みの道に戻してあげようと手を差し伸べる大人の貴重さも分かりませんよね。
大人になって広い世界を知ると分かるのに、分かる頃にはもう手遅れ…
手遅れなんてことは実際ないんですけど、それにも気付けない人間になってしまうのは、大人の罪だと思わされました。
サイコパスミステリーを観に行ったのに何故か社会派な感想になってしまう重厚で綿密で濃厚な映画でした!
法廷遊戯
若い人にもささる作品
We Will Rock You
「ドクター・デスの遺産」の監督というところが引っかかりましたが、本職の弁護士の方が原作を書かれているので、変な味付けをしなけりゃ面白くなるだろうなと思い鑑賞。特典はジャケットを模したキラキラシールです。
題材の良さは光るのにやはり変な調理をした結果、どこか陳腐なものに仕上がっていました。この監督とはやはり相性が悪かったです。
最初の無辜ゲームが安っぽくて、あぁこれは地雷を引いたかもしれないと思いました。
司法試験に受かるための猛勉強でのストレスを疑似裁判で発散しようとかいう考え方からまず理解できませんでしたが、内容も中々に稚拙…。スマホの画面が割れたから器物損害だー!という筋はまぁ分かるんですが、小学生や中学生の世界ならまだしも、大学生にもなって何やってんだという羞恥心で観ていました。しかもなんでみんなの"We Will Rock You"が流れた時のファンのような足踏みをしているのか、最後まで明かされることはありませんでした。
そんな学生時代はあっという間に過ぎて、清義が弁護士になって働いていたところに馨から連絡が来て「最後の無辜ゲームをやる」というので見に行ったら、美玲が馨を刺した状態で返り血を浴びていて、私を弁護して助けてほしいと懇願されるという中々複雑な状態で物語が進められます。ここでいきなり弁護士事務所を辞めて自分の事務所を建てた清義の行動には首を傾げましたが、まぁそこはもう細かすぎるので無視でいいかなと呑み込みました。
ただここから、色々と設定や内容が合わない部分が多かったのでキツくなっていきます。
弁護する方法が限られているという状態で、弁護をどうしていくのかというのが面白いと思うのですが、割と裁判直前まで検事側に悪態をついたりとしているので、あまりこの時点で良い印象は抱いていませんでした。
いざ始まった弁護の時のビデオを流す時も、割とショッキングな映像を流すはずなのに、注意喚起も何もしなかったのは、弁護士以前に死を題材として扱う人間として大丈夫なのかと色々心配になるシーンでした。
原作にあったらしょうがないとは思うんですが、大森さん演じる沼田という男が出会った最初はオドオドしていたのに、法廷に現れると何故かキレまくる変人になっていたのが謎でした。
もしかしたら、そうなる要因があったのかも知れませんが、今作ではそれを描かないどころか、何故か裁判員の1人に狙いをつけて罵声を浴び続けるという不可解なシーンがあります。物語上必要性は感じませんでしたし、やらされる方もやられる方も不憫で仕方がないなと思いました。監督は裁判員の俳優さんに何か恨みでもあったんじゃないかレベルの酷さでした。この人ばかりにクローズアップして卒倒したり、嘔吐する様子を延々映しているのも全く意味が分かりませんでしたが。
今作の題材は時効になっていない過去の冤罪を有罪にするという法の抜け穴を突いたような興味深いものになっていました。実際、その展開になってからはまだ面白いかなと思いました。
獄中で頑なに喋ろうとしない美玲にはそういう事情があったからなのかというのが後出しで出されはしますが、そこら辺はスリルがあったのでまだ良かったと思います。
駅のホームでの落とした落としてないのノリは完全に美玲が悪いだろと冷めた目で見てしまいました。
終わり方も尻すぼみというか、綺麗にまとめた風に終わらせていたので、冤罪証明のその後が全く描かれず、学生時代のキラキラで終わるなんて投げっぱなしエンドに ため息が出ました。
俳優陣は可もなく不可もなくといった感じです。主演3人の中で1番安定していた北村くんの出番がそこまで多くないので、その辺りのバランスもグラグラしていたなと思いました。
永瀬くんも覇気のない役とはいえ、ここまで光らないものなのかと思ってしまいました。
杉咲花さんは可愛さが全面的に出てしまったのが、後半の悪女っぷりにノイズが出てしまったかなと思いました。絶叫するシーンも申し訳ないんですが、耳がキーンとしてしまいうるさいとまで思ってしまいました。
これは監督のやり方だと思うんですが、ドクター・デスに続いての問題でメインの俳優陣以外がほんと空気なところです。割と脇を固める布陣は豪華だなと思ったら友情出演かってくらい登場時間が少なく、役者を背景にしか思ってないのかってくらい存在感が薄かったです。この部分が直らない限り、この監督の作品を好きになる事はないと思います。
音楽の使い方も酷くて、モノローグで語るシーンなんかにもポップなBGMを被せてきたり、ここが正念場!なんでシーンにも気の抜けたBGMを垂れ流してくるので、その度に集中力が削がれていきました。
上映時間が短かったのは良かったですが、わざわざ劇場で観るもんでは無いなと思いました。どうしてこうなったんだ…。
鑑賞日 11/11
鑑賞時間 12:00〜13:50
座席 G-8
問いかけられる作品
ナイスコントロール
ノンストップ法廷ミステリーだけど、深い人間ドラマでもあり、映画が終...
ノンストップ法廷ミステリーだけど、深い人間ドラマでもあり、映画が終わったあとも余韻が残りすぐには席をたてませんでした。
永瀬廉くん演じるセイギの穏やかでピュアな透明感の裏に感じる過去からくる危うさ、杉咲花ちゃん演じる美鈴の狂気、北村匠海くん演じる馨のカリスマ性。
本当に3人とも素晴らしかった!!!
どの立場から見るかによって、ラストの感じ方は変わると思います。私も一回見たらすぐまた見たくなって、みにいきました。何回みても飽きないんです。見るたびに新しい感情が湧いてでてきます。
ストーリーもテンポ良く、現在と過去をうまくリンクさせながら、原作を読んでなくても、法律や法廷の事など何も知らなくても本当にのめり込める素晴らしい映画でした。
どなたにもお勧めです!
視点を変えてまた観たい
始まってすぐはさらっと観る映画かなと思いつつ、どんどん引き込まれてというか席に張り付けられたような気持ちで観続けました。
3人みんな辛い過去で誰の立場に立っても仕方がないと思ってしまった。
特に杉咲花さんの絶望を繰り返して正しくなくても支え合って生きてきた人間に説教する大人の方が悪いと思わされる目や表情が忘れられません。
永瀬廉さんは暗く気怠げさがあるのに周りの人が見守りたくなるピュアさのバランスがあって馨が日記を託して良心にかけたことに納得できた。
声が澄んでいて希望があるのではと観つづけられた。
北村匠海さんは出番は多くないのに存在感が強く、見終わった後に冤罪とは、、のセリフにどんな意味があったのかわかると生きていて見届けて欲しかったなと。
美玲から見ると選び続けた先に救いがなくて辛すぎるが馨にとっては再審請求はできなくても復讐は果たせたのかな?
主題歌のきれいな声と歌詞を聞いてやっと少しふたりの生きる先に希望を少し感じて席を立てました。
それぞれ視点を変えてまた観てみてたい作品でした。
考える映画
素晴らしかった
何度も観たくなる映画!
真相にたどり着くまでに二転三転、それ以上転回し、最後の最後まで目が離せない。
法廷ミステリーといっても難しい法律用語の羅列や、「異議あり!!」などという激しいやり取りはさほどない。
よい意味で淡々と法廷のシーンは進んでいく。それにより緊張した法廷の空気感をリアルに感じられるし、話も理解しやすい。法廷系の映画を観ない人でも抵抗なく観られると思う。
そして静かな緊迫感を持って物語が展開していくからこそ、永瀬廉さん、杉咲花さん、北村匠海さんの演技がとても光る。表情、声色、呼吸、目や喉の動き…細部からその人物の感情が痛いほど伝わり、スクリーンに目が釘付けになる。特に杉咲花さんの演技は圧巻。
正義とはなにか、その正義はなぜ芽生えたのかを考えさせられる、年齢性別関係なく楽しめる映画。
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