法廷遊戯のレビュー・感想・評価
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問いかけられる作品
ストーリーは原作にかなり忠実だけど、観る側に余白を残した仕上がり。主人公の視線で動くシーンが自分も物語の中に入っているような感覚になり、余計に没入できる気がする。
法律が題材ではあるけど、わかりやすく描かれているから、誰でもとっつきやすいと思う。また、法廷シーンも実際の裁判に結構近く、ロースクールでの雰囲気もかなり再現されているからリアリティがあると思う。
何度観ても毎回印象が変わって、本当に奥深い。
どの視点で観ても最後には正義とは何かを問いかけられる、そんな作品。
ナイスコントロール
無辜ゲームと呼ばれる模擬裁判を行う法科大学院生達が、司法試験に合格して2年後、殺人事件に巻き込まれる話。
これは模擬裁判なんですか?な無辜ゲームに始まって、清義の過去の事件と美鈴の境遇、そして巻き起こる不穏な出来事。
そして急に2年後、馨が久々に無辜ゲームをやると言い出して…話し自体は面白いけれど、結構先が読めてしまったり、急に狂気的な感じになったりと演出が色々臭くて安っぽい。
ナイフの指紋とか傷の角度から判ることってもっと多いんですけどね。
答え合わせも妙に詳しく説明的過ぎて今更感があるし、もっと重々しい感じにした方が良かったのでは?
まあ、いかにも若い人向けという感じですね。
ノンストップ法廷ミステリーだけど、深い人間ドラマでもあり、映画が終...
ノンストップ法廷ミステリーだけど、深い人間ドラマでもあり、映画が終わったあとも余韻が残りすぐには席をたてませんでした。
永瀬廉くん演じるセイギの穏やかでピュアな透明感の裏に感じる過去からくる危うさ、杉咲花ちゃん演じる美鈴の狂気、北村匠海くん演じる馨のカリスマ性。
本当に3人とも素晴らしかった!!!
どの立場から見るかによって、ラストの感じ方は変わると思います。私も一回見たらすぐまた見たくなって、みにいきました。何回みても飽きないんです。見るたびに新しい感情が湧いてでてきます。
ストーリーもテンポ良く、現在と過去をうまくリンクさせながら、原作を読んでなくても、法律や法廷の事など何も知らなくても本当にのめり込める素晴らしい映画でした。
どなたにもお勧めです!
視点を変えてまた観たい
始まってすぐはさらっと観る映画かなと思いつつ、どんどん引き込まれてというか席に張り付けられたような気持ちで観続けました。
3人みんな辛い過去で誰の立場に立っても仕方がないと思ってしまった。
特に杉咲花さんの絶望を繰り返して正しくなくても支え合って生きてきた人間に説教する大人の方が悪いと思わされる目や表情が忘れられません。
永瀬廉さんは暗く気怠げさがあるのに周りの人が見守りたくなるピュアさのバランスがあって馨が日記を託して良心にかけたことに納得できた。
声が澄んでいて希望があるのではと観つづけられた。
北村匠海さんは出番は多くないのに存在感が強く、見終わった後に冤罪とは、、のセリフにどんな意味があったのかわかると生きていて見届けて欲しかったなと。
美玲から見ると選び続けた先に救いがなくて辛すぎるが馨にとっては再審請求はできなくても復讐は果たせたのかな?
主題歌のきれいな声と歌詞を聞いてやっと少しふたりの生きる先に希望を少し感じて席を立てました。
それぞれ視点を変えてまた観てみてたい作品でした。
本当に考えさせられる映画
ミステリーが好きで軽い気持ちで見ましたがこんなにも展開が読めず、心が持っていかれた映画は久しぶりです。登場人物それぞれの想いがあって
、見終わったあと何故か涙が出ました。主題歌も素晴らしかったです。
考える映画
監督もおっしゃってたように、本作は見ている者に考える、想像する余白がある。それを永瀬さん、杉咲さん、北村くんがうまく演じていた。清義は罪を背負いながらも美鈴を守ろうとした。でも馨には外の世界で初めて会ったであろう、信頼できる友愛を感じた。最後、清義は美鈴にも馨にも、中立な決断をしたのかなと感じた。美鈴は無罪になり、馨のおかげで自分の罪に向き合おうとした。それでも生きていくために。
主題歌の永瀬さんの歌声が、中性的な声をしていて、それが中立な感じで美鈴にも馨にも寄り添っていて、清義は覚悟して生きていくという決意のような曲に感じた。
素晴らしかった
隠された伏線と二転三転していく展開、御三方の演技に息を飲むのも忘れるほど引き込まれていました。最後の主題歌も映画とよく合っていて素敵でした。また観に行きたいと思います。素晴らしい作品をありがとうございました。
何度も観たくなる映画!
真相にたどり着くまでに二転三転、それ以上転回し、最後の最後まで目が離せない。
法廷ミステリーといっても難しい法律用語の羅列や、「異議あり!!」などという激しいやり取りはさほどない。
よい意味で淡々と法廷のシーンは進んでいく。それにより緊張した法廷の空気感をリアルに感じられるし、話も理解しやすい。法廷系の映画を観ない人でも抵抗なく観られると思う。
そして静かな緊迫感を持って物語が展開していくからこそ、永瀬廉さん、杉咲花さん、北村匠海さんの演技がとても光る。表情、声色、呼吸、目や喉の動き…細部からその人物の感情が痛いほど伝わり、スクリーンに目が釘付けになる。特に杉咲花さんの演技は圧巻。
正義とはなにか、その正義はなぜ芽生えたのかを考えさせられる、年齢性別関係なく楽しめる映画。
「フーダニット」より「ホワイダニット」
原作者の『五十嵐律人』は現役の弁護士と聞く。
本作での描写がどの程度、彼の体験を反映したものかは分からない。
とは言え、ある程度はそれを踏まえたものになってはいるのだろう。
そう勘案したときに、
冒頭に展開される二つの「無辜ゲーム」についてのエピソードには
唖然とさせられ、情けなさが満ち溢れる。
法曹を目指す若者たちは、本当にこんなに低レベルなのか、と。
第一のゲームについては、
たいした証拠も無しに思い込みだけで被疑者を槍玉に挙げる。
第二のゲームについては、
前段として主人公の過去が知られることで同期の学生たちからバッシングを受ける。
前者であれば真相をミスリードするあってはならぬ行為だし、
後者に至っては罪を問われなかった者を差別するのはあり得ないこと、
ましてやこれから法の世界を目指そうとするのであれば猶更。
のちにふれられる、起訴された際の有罪率の高さも合わせ、
日本の法曹に切り込む、鋭いまなざしではある。
起きた殺人事件の犯人は、最初から明白で特に迷う点は無し。
しかし、その動機や理由が明らかになるに連れ、
事件が起きた背景は異なる側面を見せ始める。
同じロースクールに通う
『久我(永瀬廉)』『織本(杉咲花)』『結城(北村匠海)』の三人を繋げた
複数の悲しい過去の出来事は、
いずれもが日本に蔓延る闇であり、
先にも挙げた法制度上の間隙によるもの。
謎解きよりも、寧ろそこに焦点をあてた作品と思われ。
広告のキヤッチには二転三転とあり、
幾つかの評には四転五転ともあるが
その表現はどうにも当たらず。
薄皮が剥けるように過去が明らかになるに連れ
見えてくる真実との言が的を得ているよう。
主演の『永瀬廉』の表情が
どうにも自信無さげで頼りないことこの上ないのは残念。
自分だったら、こうした人には
依頼したくないと思ってしまうほどの。
そして裁判後の彼の身の振り方の選択にも、
がえんぜられないものがある。
責任の取り方はさまざま。
今後は同じ境遇の多くを救うのも路の一つと思えるのだが。
息がつけない怒涛の展開と俳優の気迫
原作を知っていたので、ドキドキしないんじゃないかと思っていました。でも、あまりの俳優たちの気迫に気付けば飲み込まれ、息をつくのを忘れてしまうほど緊張してしまいました。
永瀬廉さん、杉咲花さん、北村匠海さん、3人ともそれぞれの役柄を完璧に演じ切っていたと思います。セイギの正義感、美鈴の(狂気なまでの)愛、そして薫の怒り。3人とも不遇と言えばそれまでですが、誰しもが経験してもおかしくないようなことばかりで、近いからこそ観ていて苦しかったです。
余白を楽しめる描き方なので、私はこのラストに希望を見出したいと思いました。
予想外の展開に驚き!
面倒な法廷劇を想像していたのに予想外の展開に頭の中はキャパオーバー!
ミステリーがミステリーを生んでところが面白かった…
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それにしても杉咲花ちゃんの奇怪笑みが猟奇的で怖かったです。
真実は藪の中
正に法廷を利用し冤罪を晴らすために、
ゲーム場の様に司法関係者自身の過去の犯罪と現在の犯行で展開された愛憎劇。
次々と後から後から犯意とその事実が映し出され、
それでは正道は?
クリステーの、そして誰も居なくなった、
ではないか。
不利なことを証言しなくてもいい日本の法廷では、
正義がないことは自明であることを、
結城君こと意地悪な五十嵐弁護士に言いたくなる。
とっても面白いが三人三様の欲が見えたとき、
クワハラクワバラです。
真犯人は1番得をした人かも⁈
( ^ω^ )
第62回メフィスト賞を受賞した作家・弁護士の五十嵐律人による法廷ミステリー小説を、アイドルグループ「King & Prince」の永瀬廉主演で映画化。
弁護士を目指してロースクールに通うセイギこと久我清義(きよよし)と、同じ学校で法律を学ぶ幼なじみの織本美鈴、2人の同級生でロースクールの学生たちが行う「無辜(むこ)ゲーム」と呼ばれる模擬裁判を司る天才・結城馨は、共に勉強漬けの毎日を送っていた。無事に司法試験に合格し、弁護士となった清義のもとに、ある時、馨から無辜ゲームをやろうという誘いがくる。しかし、呼び出された場所へ行くとそこには血の付いたナイフをもった美鈴と、すでに息絶えた馨の姿があった。この事件をきっかけに、3人をめぐる過去と真実が浮かびあがっていき、事態は二転三転していく。
主人公セイギを永瀬、美鈴を杉咲花、馨を北村匠海が演じ、ロースクールの教授・奈倉哲役で柄本明、セイギの過去を知る弁護士・釘宮昌治役で生瀬勝久、警察官である馨の父・悟役で筒井道隆、物語の鍵を握る何でも屋・沼田大悟役で大森南朋が共演。「神様のカルテ」の深川栄洋監督がメガホンをとり、「総理の夫」の松田沙也が脚本を手がけた。
ひたすらに難しい内容かと思いきや
原作未読です。
もっと、法律法律してるのかと思ってたら比較的、感情論のお話だったので、より一層、複雑な人間関係の物語だったなと。すっきりした終わりだったけどエンディング以降の考察が見る人によって変わるんじゃないかなという、観てからも楽しめる作品だったのではないかな。
裁判中の嘔吐されるシーンがちょっとリアルすぎてもらいでもどしそうになったので演技としては良いことなのですが、そんなに何回もいるかな?という気持ちで星一つ減らしました。
夢中で観れた
久しぶりに何度も観たいと思えた映画に出逢えた。
3人の演技に引き込まれ、途中からは時間の経過さえ忘れて見入ってました。
エンディングの愛し生きることが見事に一体化していました。
これはほんとにいい作品です。
令和版白夜行的な
と言われると原作者はイヤなんかな。
レン君の顔面は尊すぎて癒されました。
それだけの映画かな。
とりあえずステマがエグすぎるのでバランスとって気持ち低めに。
ホントは2くらいならあげても。
原作から無理矢理端折られた人物やエピソードは秀逸なので、ドラマの方が向いていたのでは。
Netflixとかで完全映像化してくれないかな。
WOWOW向きかもしらんけど。
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