劇場公開日 2023年11月10日

「アイドル映画と思ってパスすると損」法廷遊戯 Ashura5さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0アイドル映画と思ってパスすると損

2023年11月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

原作未読ですが、恐らく物語の先が読める人はいないだろうろ思われる上質のミステリー映画です。
私は過去、レビューの内容や点数を信じて何度かアイドル主演映画を観に行ってことごとく裏切られ続けていたので、今回が最後かな程度の半分投げやりな気持ちで観に行ったのですが、レビューや点数通り今年の邦画(大評判のゴジラ含む)では一番の満足度でした。
こうなると今後も点数やレビュー内容の信憑性に悩むところですが、もし同じような経験がある人で本作の鑑賞をためらっている人が居れば、コレは大丈夫とオススメしたい映画です。
内容としては何やら法廷闘争を思わせるタイトルで、ハリウッドでよくある法廷モノ的な内容を期待すると裏切られますが、前述通りミステリー映画としてはかなりできの良い映画です。
過去シーンが至るところに挿入されますが、それが絶妙な謎解き(ちょっとその時代にはこの車はないだろうといった作り込みの甘さはありますが)として効果的に使われて、重層的な謎をわかりやすくしてくれます。
まあ、邦画にありがちな特別出演的な有名俳優の使い方や、なんでこの人がこんな役で出てるの?といった悪癖も散見されますが、タイトルエンドの楽曲も含め、些末なことと思って無視すればいいです。

Ashura5