「悲しく歪んだ愛の話」法廷遊戯 ふじこさんの映画レビュー(感想・評価)
悲しく歪んだ愛の話
誰かの視線を通しているようなカメラワークで序盤からサスペンスかと思うような不穏さだが、最後まで観ると意外にも悲しく愚かな愛の物語のように思った。
清義の終始儚げな静の表情と態度があって、それでこその接見室での美鈴の狂気が生きている。あの爆発には鳥肌がたった。消化しきれずに2回目を美鈴の視点で鑑賞。うじ虫が這う手に次に乗せられたのが清義からもらったドロップ。このシーンで込み上げるものがあった。馨の視点で3回目を観ようかどうしようか迷っている。欲を言えば、あと5-10分時間を長くして彼らのロースクールでの様子などが見たかった。
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