「世の中って狭いねってお話?」法廷遊戯 カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
世の中って狭いねってお話?
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原作未読
過去の冤罪事件に関わっていた3人の高校生?が同じロースクールで一緒になり、共に司法試験に合格し、数年後1人は殺害され、1人はその被告、1人はその弁護人になる。
仕組まれたこととは言え、ご都合主義が過ぎて安っぽさだけが際立てってしまい醒めたと言うか萎えたと言うか・・・。
監督は「ドクター・デスの遺産」(これしか観たことないけど)の深川栄洋。
意味ありげに画面にやたら映っている裁判官を演じていた宮澤美保は監督の奥様とのこと。
戸塚純貴、大森南朋、杉咲花の状況にマッチしているとはとても思えない唐突なオーバーアクションでエキセントリックに騒ぎ立てる演技は何を狙った演出なのか知りたい。
警察が調査しても見つける事が出来なかった証拠(しかも今回は犯行現場の動画というこれ以上ないもの)を後から出してくるパターンは最近のリーガルサスペンスものではよく見かけるが、如何に主役側がその証拠を不自然無く手に入れ、合理的に裁判証拠として提示するかの重要性をなんとなく感じた。
馨はセイギが父親のリュックを引っ張った事を目撃したにも関わらず何故当時証言しなかったのか? また犯行動画では美玲が割と自分からも刺しに行き、しばらく立ち上がって来ないように見えたので全くの手放しで無実とも思えなかった。
エンタメ作品なので重箱の隅的な事を言うのは無粋だが、原作ではその辺りについても納得の行く描写であったと思いたい。
全体的に評価は高いようだが、自分的には配信まで待っても良かったかなと思った。
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