「しゃ〜し〜!多め♡」逃げきれた夢 ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
しゃ〜し〜!多め♡
やっと観れた!! 時間がなかったので久々の渋谷でしたが、宮益坂をBダッシュで往復しただけ帰宅。だけど良いのだ。もう、、、みつけんさんが好き過ぎて好きなので♡♡
「全裸監督」「新聞記者」「ヤクザと家族」ヤクザ−財務省職員−ヤクザ でお馴染み(?!)の二ノ宮氏。私はプレイヤーとしてのイメージが強かったのですが監督としても活躍されているんですね。本作はそんな監督の商業映画デビュー作になるそうです。
ストーリーは、北九州を舞台にどこにでもいる普通のおじさんの日常を描いたお話しです。特別悪い人も出てこないし、主人公に都合よく動いてくれる人も出てきません。物語は淡々と流れる。。
みんな多くは語らないぜ! 演者1人1人の表情や「間」で魅せられます。こちらもその空気感や背景を想像し、受け取る楽しみがありました。
人生のターニングポイントを迎え、自身の「これまで」を振り返る周平(光石さん)
働く男としての側面は、40年近く働いてお金を家に入れ、ローンも終わっている。立派だ。同僚との関係も良さそう、生徒思いの教頭にみえる。が、問題のある生徒に積極的に深く関わる事はしない。自身も「校長になりたかった」と言うが、だからといって何かを努力してきたわけでもなさそう。
夫、父親としての側面も、妻と娘との関係もどこかギクシャクしている。深く関わる事を避けていたのか、コミニケーションのとり方がわかっていない。
友人石田(松重さん)との時間も大切にしていない。周平側からみれば関係は良好と思っているのだろうが、石田から「お前、自分勝手や」と言われてしまう。
《いや〜♡松重さんとのシーンは全て心の保存版入り決定♡どんだけ可愛いかっ!!》
周平のこれまでの人生は、人と対峙して真剣に向き合ってこなかったその場しのぎの態度の連続が積み重なっての今なのだ、と読みとれる。
そして、病気と向き合い「これから」と向き合いはじめる周平。しかし妻娘に支離滅裂発言→自己完結w 自滅。。ww
《もうみつけんさんがぁ〜♡♡最&高!!
全ての台詞をニヤニヤしながら作った監督まで浮かぶわw》
南(吉本美憂ちゃん)と対峙してみても「中洲で働こうと思う」と言われ沈黙。。。南のあの表情。答えを待つ長い間。。(私も考えたよ。そりゃ、止めるべきだが、何と言おう。。けど上手く言葉に出来なかった。)
周平も言うべき言葉が出てこない(°▽°)
結果、人と向き合ってみたけれど何も言えなかった。人間なんてそうは変わらない、そんなもんだと思う。ラストの周平の笑顔が印象的だ。
おじさん達のお話しかな?って思っていたけど、ケータイ娘と正直女子のお二人が良いアクセントになっていて効いていましたね♪大きな演出のついた芝居ではなかったけど、とてもリアルで良かったです!!
みつけんさんのお父様も出演しておられましたね♪台詞を期待しましたがなかったですねぇ〜お声を聞きたかったです^ ^
そういえばエンドロールで気づく。あれ?音楽、曽我部さん!!あれ?劇中でのBGMなかったなぁ。音楽で盛り上げる演出もいらなかったあの空気感を楽しむべき作品でした。
「ずっと恵まれとうのに、、なんなんやろうな」が全てを物語っていると思う。余韻がすごい。。みつけんさんが最高でした♡♡
「あぜ道のダンディ」も久々に見直します🎵
共感ありがとうございます。
演技はイイんですよ。でも細いんだかぎょろりとしてんだか分からない目とか、独特な臭いを発してそうな所とか、何か引いちゃうんですよねえ。
こんにちは。
陣内さんはふと思っただけですが、実は目元が自分の親父に見えたりもして…
それだけ“どこにでもいる人”を演じられていたってことなんだと思います。
中盤までは適当な言葉をかけていた主人公が、終盤は沈黙を選ぶようになり、しかし最後には言葉を絞り出す。
いい事は言えなくても、本音を出せたことが、小さいながら確実な一歩だったのかな、と。
タイトルについては…難しいですね。
「逃れられない現実」の対義にも思えるし、逃げ“きれた”というポジティブなニュアンスの相手が『夢』ですからね。
良い自分(夢)を取り繕うのを辞め(逃げ)て、現実と向き合うことを肯定的に捉えてる、とかでしょうか。