「【“始まりはグラフィティ。そして政治的、社会的メッセージを帯びた作風に。”今作はバンクシー誕生からストリートアートを藝術に高めた匿名の男を多数のインタビューで捉えようとしたドキュメンタリーである。】」バンクシー 抗うものたちのアート革命 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【“始まりはグラフィティ。そして政治的、社会的メッセージを帯びた作風に。”今作はバンクシー誕生からストリートアートを藝術に高めた匿名の男を多数のインタビューで捉えようとしたドキュメンタリーである。】
ー ご存じの通り、バンクシーは、その姿を晒さずに政治的、社会的メッセージを帯びた作品を、ストリートアートとして、神出鬼没に描いて来た男である。
今作は、初期バンクシーの作風から、ステンシルを使い、短時間で政治的、社会的メッセージを帯びた作風を、イギリス、ブリストルを中心に書き残して行く様から、バンクシーの名を世界的に高めた、”パレスチナ 分離の壁”に多数の作品を残して行く過程が描かれる。
その作風は、ステンシルを使い始めてから”少女と赤い風船”
パレスチナ 分離の壁に描かれた”花束を投げつける男”(特に好き)など、世界の芸術界に影響を与えている事が、今作のドキュメンタリー映画では描かれるのである。ー
<そして、ラスト。オークションに出された”少女と赤い風船”が、1億5千万で落札された後に、下半分がシュレッダーで裁断される所で映画は終わる。
実に、バンクシーらしいというか、シニカルで遊び心の或るアーティストである。>
コメントする