「銘品の裏にドラマあり。」AIR エア N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)
銘品の裏にドラマあり。
アメリカの企業についても、ましてやバスケット界についても知らぬまま鑑賞。
一応、エアジョーダンが何であり、どれほど流行ったか、今も人気の商品であるかくらいなら知っているが。
だぶらせるものがあるとすれば、高校球児のプロ入団にまつわるあれこれか。
個人と企業と、収益と将来と。
何ら確証がないままと言えばないまま、まさにお見合いさながら双方の合意で巨額が動く舞台裏は、静かな戦いの連続だ。
そしてそこに夢がなければさもしいだけと、本編、今に続く胸のすく結末となっている。
他社に比べどこか頼りないナイキが、震えながらも大一番に挑む。
ごく普通の、ヒーローなんていやしない人々の奮闘がじん、ときた。
たぶん落ち目のナイキだったから思い切った方向転換や、改革に踏み切れたんだろうなと思わずにはおれず、ピンチはチャンス、乗り越えた面々に言葉を噛みしめるのである。
マットデイモン出演作にはずれなし!
全編、特に冒頭の80年代描写がエモい!
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