「ナイキへの憧憬と嫉妬が蠢く作品」AIR エア ジョーさんの映画レビュー(感想・評価)
ナイキへの憧憬と嫉妬が蠢く作品
ナイキの売名映画じゃないの?という見方もあるだろう。
ナイキみたいなオーナー会社じゃなきゃこんなリスク負えないよ、という見方もあるだろう。
たまたま賭けが当たって、成功しただけだろう、という見方もあるだろう。
だがどの見方にしても、ナイキへの憧憬と嫉妬が蠢いていることに変わりはないと思う。
ちなみに私の嫉妬は以下のようである。
普通ジョーダンの母親が提示した、「エアジョーダン」の売上に対しての利益分配など、自分の会社だったら、絶対通らない話だ。ハイリスクリターン不明というやつだ。サラリーマン社長、役員だったら完全に保身に走り、尻込みするだけだ。
だが、ナイキはぶっ飛んでいた。
社長が即断した。大いに悩みながらもジョーダンによるハイリスクハイリターンに賭けた。
社長ベン・アフレック、「エアジョーダン」担当マッド・デイモン、部長クリス・タッカー。ジョーダンの代理人ジェイソン・ベイトマン。なんと魅力的な人たちだろう。こんな、”とにかくやってみよう”人間たちがいたら、超モチベーション上がるだろうな。映画特有の脚色も少なからずあるだろうけれど。
「グッドウィル・ハンティング」以来のベン・アフレック、マッド・デイモンコンビの衝撃的復活も、見事に忘れるくらいだ。
次は、このメンバーで、厚底ランニングシューズで復活を遂げたナイキを観たい。
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