「米国ニューヨーク、ブルックリン。 現代オペラ作曲家のスティーブン(...」ブルックリンでオペラを りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
米国ニューヨーク、ブルックリン。 現代オペラ作曲家のスティーブン(...
米国ニューヨーク、ブルックリン。
現代オペラ作曲家のスティーブン(ピーター・ディンクレイジ)は、5年も新作が書けていない大スランプの真っ最中。
精神科医で再婚相手のパトリシア(アン・ハサウェイ)は「いつもと違う行動を」と薦め、愛犬とともの散歩に送り出した。
たまたま入った昼間のバーで、曳き船の女船長カトリーナ(マリサ・トメイ)と出逢い、彼女の船を案内してもらうことに。
ところが、彼女は恋愛中毒症候群。
スティーブンをベッドに誘った・・・
といったところからはじまる物語で、この物語と並行して、パトリシアの息子の恋愛模様が描かれる。
パトリシアは医学生時代に大恋愛の末に妊娠、息子を生んだ。
息子は18歳、優秀な学生で大学進学目前。
息子の彼女は16歳。
彼女も優秀で、飛び級で大学進学しようというところ。
彼女の母親も、高校生のときに妊娠、出産をして、結局、離婚。
若い時の恋愛は、人生を棒に振ることになるのが身に染みている。
若気の至りの大恋愛、中年になってからの巻き込まれ型恋愛、さらにさらに「あるお人」との恋愛・・・と米国型恋愛のトライアングル。
レベッカ・ミラーのオリジナル脚本、これがいける。
恋愛シーンはスタンダードサイズ、一般シーンはスコープと画面サイズを変化させる演出は、ちょっとやりすぎな感じがしないでもないけど、まぁ許容の範囲かなぁ。
旧式ハリウッド映画だと、若いふたりの大恋愛はショットガン・マリッジ(女性の父親がショットガンで交際相手の男に結婚を迫るというもの)が定番だったけれど、最近ではそうはいかない。
若気の至りの結婚は、破滅への道・・・
さらには、犯罪者の烙印まで押されかねない・・・
と展開する後半は、かなりのドタバタ感がありますが、まぁ面白いですよ。
アン・ハサウェイ、マリサ・トメイ、ピーター・ディンクレイジと俳優陣も好演。
特に、マリサ・トメイの上手さが光ります。