「【”様々な出会いと夫々の新たなる人生。”恋愛依存症の人達が巻き起こす、心地良くコミカルな恋愛群像劇。それにしても、ヤッパリ自由恋愛が良いよね。今作は人間の善性溢れる作品でもある。】」ブルックリンでオペラを NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”様々な出会いと夫々の新たなる人生。”恋愛依存症の人達が巻き起こす、心地良くコミカルな恋愛群像劇。それにしても、ヤッパリ自由恋愛が良いよね。今作は人間の善性溢れる作品でもある。】
■スランプになったオペラ作家スティーブン(ピーター・ディンクレイジ)は精神科医の妻パトリシア(アン・ハサウェイ)の勧めで犬の散歩に出かける。
散歩途中でバーに寄り、ウィスキーを飲んでいると、引き船の船長カトリーヌ(マリサ・トメイ)と出会った事で、彼女の引き船を見に行くことになる。
すると、恋愛依存症のカトリーヌに、寝室で迫られて・・。
◆感想
・登場人物達の関係性が、徐々に明らかになる過程が巧く描かれている。
1.カトリーヌを恋愛依存症と診断したのは、パトリシア
2.パトリシア家の家政婦マグダレナ(ヨアンナ・クーリグ)の16歳の娘テレザとパトリシアの18歳息子ジュリアンは恋人。
で、テレザの父トレイはジュリアンを訴えると息巻く。
・スティーブンがカトリーヌとの間の出来事をオペラにしてしまった事から、それを見たパトリシアはお冠。カトリーヌはマタマタ恋愛依存症一直線。
オタオタするスティーブン。
ー 幾ら、スランプだからと言って、カトリーヌとの関係をオペラにしちゃうってどーなのよ!で、再びカトリーヌに迫られ、劇場のWCの非情口から逃げ出すスティーブン。
因みに後半にもオペラが一本描かれるが、それはジュリアンとテレザの恋愛を描いたものである。-
・パトリシアは息子ジュリアンを守るために、16歳で結婚できる(裁判所の許可は必要)デラウェア州へ、テレザと共に逃がそうとするが、陸路はトレイが見張っている。
ー で、スティーブンが思いついたのが、カトリーヌの引き船。ジュリアン、テレザ、マグダレナ、スティーブンは、引き船に乗ってデラウェア州へ向かうのである。
そして、スティーブンはカトリーヌにプロポーズする。-
■そして、夫々の新しい人生が拓けていくのである。
ー パトリシアは精神科医を辞め、修道女になるのである。パトリシアが激怒しながら患者の前で次々に衣服を脱いでいくシーンは笑えたなあ。-
<今作は、随所でクスクス笑える”様々な出会いと夫々の新たなる人生”を描いたコミカルな恋愛群像劇である。
ヤッパリ、自由恋愛が一番良いよな、と思った作品でもある。>