「思わせぶり」異端の純愛　Bacchusさんの映画レビュー（感想・評価）

屈折した愛を題材にした喫茶店で一応繋がってはいるけど、ストーリー的には繋がりのない3話のオムニバス。

うずく影
2人だけの職場の上司がPハラかSハラかただの変態か…。
妄想と幻視と現実とが交錯する変態思想は面白かったけれど、境目がどこかはっきりしなくてちょっと判り難かった。
足の汚さは天才的w

片腕の花
姉ちゃんと毎朝お茶を共にする喫茶店で片腕のお姉さまを見かけ…。
とりあえず、主人公は根性なさ過ぎ＆お姉さまは良い人過ぎ？wテンポが悪くクドさを感じるながらも面白かったけれど、中途半端なことするならマシンガン出しちゃえば良かったのにという感じ。

バタイユの食卓
幼少期の恥ずかしさを感じるトラウマで、自身を動物であることを認識して食事と排泄に嫌悪感を抱き…。
喫茶店の美しい女性店員の美しくない部分に興味を抱き、互いを曝け出し、語っていく回りくどさがシュールなコメディだけど、不必要なものから先がいらない様な。どうしてもそっちがみせたいなら、そこまでをもっとあっさりで良かった様な。

全体的に空気感だけエロスはあったけれど、ナンセンスな感じが強いし、映像的には安っぽいしでもう一歩かな。