ヤマドンガのレビュー・感想・評価
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最高に楽しい
インド映画が好きだ。いわゆるマサラ映画と言われるような歌って踊るインド映画が好きだ。
しかしここ数年の新作はあまり踊らなくなった。インド映画自体が変わってきたのか、日本公開時に切られているのかは分からない(多分オリジナルが踊ってないと思う)。
個人的にはとても残念なのだけれど、インド映画特有の仰々しさやけたたましさは残っているので、それはそれで楽しめている。
しかしそれでも、少し前のマサラしてるインド映画が観たいんだよ。そこで本作である。
N・T・ラーマ・ラオ・ジュニア主演で監督がラージャマウリ。面白くないわけない。しかも少し前の古い作品なのでちゃんと踊る。最高なのである。
個人的にはインド映画のストーリーの滅茶苦茶さも好きだ。もはやカオスと言っていい。そのくらい滅茶苦茶なのが面白い。
派手でうるさくて、オーバーで楽しい。最高なのである。
「RRR」のレビューで、ラージャマウリ監督は天才だと書いたが、天才だってバージョンアップしていってるんだなと本作を観ると思う。
この作品でのラージャマウリの力量が不足しているという話ではなくて、常に工夫してより面白い物を作っていこうとしている姿勢を感じたんだよね。
つまり、最初の才能にあぐらをかいて停滞し続けている監督とは違って、ラージャマウリは進化していく天才なのだと確信した。
ラージャマウリの新作映画が非常に楽しみだ。
S・S・ラージャマウリ監督とN・T・R・jrの最強タッグ!
【”運命のネックレス。そしてインドの閻魔大王は金ぴかです。”今作は、恋愛ドラマなのだが、コミカルアクション&ダンスが延々と続く閻魔大王VS泥棒の物語なのである。ビックリ!】
■盗みの仕事をしている泥棒・ラジャ(N・T・R・ラオ・ジュニア)は、悪漢に襲われていた女性・マヒ(プリヤーマニー)を助ける。
マヒは幼い頃に両親を亡くし、本来はお金持ちなのだが、ラームプラザード一家に騙され、召使の様な生活をしていた。一方、ラジャは依頼主が報酬を支払う直前に死亡したので、閻魔大王を恨んで悪態をつくと、そのまま地獄に堕ち閻魔大王の椅子をまんまと手に入れるのであった。
そして、ナントラジャとハヒは小さい頃、恋仲であったのである。
◆感想
・今作は、S・S・ラージャマウリ監督の可なり初期作品である。インド映画鑑賞5年位の人だと、S・S・ラージャマウリ監督と言えば「RRR」だろうが、私にとっては「バーフバリ」シリーズの監督であり、インド映画の面白さに開眼させてくれた監督なのである。あ、もちろん「RRR」も好きだよ。
・今作は、ラジャとマヒの恋愛映画なのだろうが、2時間近く閻魔大王とラジャとの面白い駆け引きが金ぴかの地獄で繰り広げられるのである。ビックリ!
んでもって見る前に「ヤマドンナ」って何だ!”やあ、マドンナ!”かと思ったら、”閻魔盗賊”と言う意味だった・・。
■インド映画と言えば、コロナ禍前までは年間1000本!製作されていたそうであるが、ご存じの通りインドは多言語国であり、映画もヒンディー語、タミル語、テルグ語という三大言語を軸に作られており、スターもそれぞれの言語に居るから、そりゃあ製作本数は多くなるよね。
で、インドに出張で良く行っていた頃には、突然始まる踊りのシーンになると(今作でも多数あり。)、映画館の観客は一緒に踊るのである。(今は知らない。)
最初の頃に観た、スーパースター、ラジニカーントの「ロボット」を観た時にはビックリしたモノである。イキナリ、画面転換して踊りだすんだもん。因みに、インド映画のスターは冠が付く人が多いんだよね。
<今作は、S・S・ラージャマウリ監督の可なり初期作品という事もあり、結構ストーリー展開は粗いのだが、お決まりのエキゾチック美人は出て来るし(閻魔大王がエキゾチック美人で登場する。)、踊りはバッチリだし、面白いのである。
故に、3時間でも全然長く感じないのである。>
コメディタッチのインド活劇!
いずれも傑作「RRR」「バーフバリ(シリーズ)」を制作したS・S・ラージャマウリ監督が2007年に発表した作品です。RRRに主演の一人だったN・T・R・ラオ・Jr.さんが主役とのことで期待して劇場に向かいました。
今まで見た上記S・S・ラージャマウリ監督の作品はどちらかと言うと国を背負った正義のヒーローが縦横無尽に大活躍、ストーリーは基本シリアスで、時に政治色強めでした。
しかし今作は主人公からしてコソ泥かつ詐欺師と正反対で、冒頭から軽いノリです。
また日本的倫理観からいうと健全な範疇と思いますがお色気要素もしっかり入り(笑)、コメディタッチで歌と踊りが倍盛りという終始エンタメにふった様なつくりでしたね。
閻魔様筆頭に人間臭い神様が沢山出てきますが生来、多神教に馴染みがある日本人からするとむしろ親近感がわくイメージでした。ただ、もっとインドの神々について予習をしておいたら、よりストーリーも味わい深くなったかなあと思いました。最後に明かされた最高神?も、調べないと分からないマニアックさだったし。
情熱的なインドの歌とキレッキレの踊りがフルコーラスで延々と続く長尺の作品ですが、全く飽きずに心の底から楽しめました。
ビーム若い!
S・S・ラージャマウリ監督の2007年の作品。
インド映画には普通ながら、178分という長尺。
主演は「RRR」2022でビーム を演じた N・T・ラーマ・ラオ・ジュニア!
ビーム若い!ビーム痩せてる!とニヤニヤできる。
ただ、最近の監督の作品と違って、ダンスが多めでちょっとダレ気味。
ストーリーは、
監督らしくなかなかバラエティーに富んだストーリー展開。
ただ、最近の監督作品のようなケレン味に欠けるし、
インド映画初心者には勧められないけれど、
ラージャマウリ監督の軌跡を感じるのは楽しかった♪
…ただ、歌にダンスが長くって、その度に眠くなっちゃったけどね。
閻魔大王は、日本と同じキャラ設定で、
死者を裁く設定で馴染み深い。
神様の中ではかなり高い地位っぽく描かれていたけれど、
ナラシンハ神とはどうなんでしょう?
閻魔と泥棒、メダルに勝てず
ダンスが多めで楽しい
熱風!南インド映画の世界、にて。
富豪からの依頼で窃盗を仕事にしていたラジャは、悪漢に襲われていた女性マヒを助けた。マヒは幼い頃に両親を亡くし、マヒが相続した財産を狙う親族に使用人のように扱われ虐げられていた。一方、ラジャは依頼主が報酬を支払う直前に死んでしまい、閻魔大王に悪態をつき、ナイフで背中を刺され死んだ時、閻魔大王によって地獄に送られてしまった。しかしラジャは持ち前の話術で地獄の民の人気者になり、選挙で勝ち、閻魔から地獄の王の座を奪った。その後、再び現世に戻ったラジャはマヒと再会し、彼女を親族の虐待から救おうとするが、閻魔が現世まで追っかけて来て、美女に変身しラジャに近づき・・・てな話。
題のヤマドンガだが、ヤマが閻魔でドンガが泥棒の意味らしい。閻魔泥棒とはなるほど、という題だ。
ストーリーは子供の時にマヤがラジャにあげたメダルがキーで、いくら捨ててもラジャの手元に戻ってくるのが面白い。
そして、ラジャは地獄と現世を行ったり来たりして、地獄と言いながら金ピカで美しく、どっちでも楽しそうだった。
ラジャやマヤ、地獄の美女3人などの歌とダンスが多めで、観て聴いて楽しかった。
3時間近く、長いけど長さを感じない面白さだった。
閻魔盗賊
なが でも楽しめた‼️
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