「足を運んで良かったです」山中貞雄に捧げる漫画映画「鼠小僧次郎吉」 白波さんの映画レビュー(感想・評価)
足を運んで良かったです
上映はユーロスペースのみ、とりあえず最終日に間に合いました。
こちらはフィルムが失われた『鼠小僧次郎吉-江戸の巻』を残された脚本を元に制作されたショートムービー。
りんたろう監督によるサイレントアニメーションです。
現場と劇中劇はキャラクターデザインが別れており、監督達は大友克洋によるデザインで良い重さ。遊び心も出ていました。
劇中劇もタッチが異なって軽妙な感じが良いです。
そして弁士には小山茉美。これも良い。
本多俊之による音楽も実にピッタリ。監督とのタッグも多く相性も良いのでしょうね。
テンポも良く見易い作り、全編を通して山中貞雄監督や日本映画への愛が強く感じられました。
山中作品は一本しか観たことがないのですが、これを機会に観たくなりましたね。
鑑賞のハードルはえらい高かったですが、足を運んで良かったです。とても面白かったです。
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