「スピード感あるエンタメ作品」おまえの罪を自白しろ Ondinaさんの映画レビュー(感想・評価)
スピード感あるエンタメ作品
政治の舞台を背景にしたドラマではあるが、難しく考えず観れば良いと思う。誘拐事件を通してそこに見えてくる様々な家族の関係、それぞれの思惑がスピード感を持って描かれていてあっという間の101分だった。ラストシーン、主人公の晄司の表情に重なっていく主題歌「Dark Rainbow」の歌詞が深く突き刺さる。
利権を巡って暗躍する政治家=悪である、というイメージはあるけれど、民の側にも大なり小なり「欲」があるから政治家に擦り寄っていく訳で…その大人たちの欲に巻き込まれてしまった小さな女の子が一番の被害者であることは言うまでもない。犯人が苦しい境遇に陥ったことには同情の余地はあるけれど犯行に至る経緯には同情できなかったという点で苦さが胸に残った。登場人物の相関図を整理してまた観てみたいと思う。
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