探偵マーロウのレビュー・感想・評価
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静かなるニーソンおじちゃん
こんなの待ってた!本物は無駄に動かなくても良い渋味がにじみ出ている。シリーズ化しても良いんじゃないか。会話もとてもお洒落で謎めいていたけど、それを解釈していくのが謎解きだな、と。
マーロウと言えば「相棒」のズッコケ(ハゲ)おじさんだったが、これからはしっかりとリーアム・ニーソンおじちゃんで刻んでおこう。
リーアムさんマニアとして鑑賞
映画作品としては中の下。結末にモヤモヤを残し、サスペンスとしての深みもなし。
で、気づいちゃってしまいましたが、リーアム・ニーソンは何やってもリーアム・ニーソンだなあ、と。
キムタクや藤原竜也の完成形かもしらん。
知らんけど。
ご縁があって鑑賞
「キャヴェンディッシュ」と「ニコアンダーソン」、
この響きが耳に残る作品でした。(深い意味は全くありませんw)
時間が合ったので観ました。
リーアムニーソンが弱いわけないけどリーアムニーソンじゃなきゃなんでこのキャラで通用するのかちょっと理解できなかったかなあ。
雰囲気…である。
フィリップ・マーロウなのに、チャンドラーの小説が原作ではない。
しかも、時代設定を戦前(アメリカ参戦直前)の1939年に変更している。
なぜこの小説をこのタイトルで映画化したのだろう…。
ニール・ジョーダンのスタイリッシュな演出に粋な音楽が重なって、フィルムノワールの雰囲気を滲ませているのが堪らなく良い。
リーアム兄さん(爺さんか)の映画100本目だそうな。
少々年を取りすぎている感じはするが、背が高く格闘に強いマーロウのイメージには近いかもしれない(ボギーよりは…)。
…と、言うほど私はフィリップ・マーロウに詳しくない。
チャンドラーの小説は中・高校生の頃に2〜3冊読んだが、ほとんど内容を覚えていない。創元推理文庫やハヤカワミステリ文庫を何でもいいから読み漁っていた頃だ。ハードボイルドの文体と比喩だらけの台詞は、頭脳の弱い自分にはかなり辛かったと記憶している。
この映画を観て、やはり凝った台詞の意味を読み取ることがでかなかった。
40年以上経っても成長していない自分が情けない。
リーアム兄さんとダイアン・クルーガーの共演といえば『アンノウン』という傑作サスペンスを思い出す。リーアム兄さんのサスペンスアクションでは一番好きな作品だ。
このダイアン・クルーガーがマーロウを危険な事件に巻き込む謎の女を演じている。
そして、クルーガーの母親でもあるもう一人の謎の女がジェシカ・ラング。
この二人、本当の母娘のようにどこか似た感じがする。
ハードボイルド小説の探偵なので、推理を巡らして語るのではなく、自ら渦に飛び込んで真相を引っ張り出すのがマーロウなのだろう。
怪しい雰囲気に満ちた石造りの街に、黒光りするクラシックカーが映える。
画がカッコいい映画だ。…が、そこまでかな。やや残念。
露骨な尾行もなんのその。決して気づかれちゃあいないさ。
依頼人の色仕掛けにも耐えてみせたぜ。ちょっと勿体なかったがな。
後ろから殴られるなんて、俺もヤキが回ったか。
おら、ハードボイルドだど!(by内藤陳)
蛇足〜
マーロウは車で行った先から別の手段で(拉致されたりして)移動しても、またその車に乗っていたように見える。
後で車を取りに戻っているのか、あるいは何台も持っていたのだろうか。
ハードボイルドの復刻本は中綴じがやや緩め
今や珍しいストレートなハードボイルドもので、時代の雰囲気や役者の佇まいが渋い味わいの作品でした。前置きもなく、マーロウの事務所に美しい依頼人が訪ねてくるところからして、作品世界に引き込まれます。死んだはずの男が生きている、妖しげな高級クラブ、メキシコの人ギャングなど、お膳立てもガッチリ固めています。ところが、前半過ぎたあたりから、登場人物が次々と出てきて肝心のお話しが分かりにくくなります。後半から持ち直し、結末も綺麗にまとまるだけに残念。役者では、リーアム・ニーソンが年齢を感じさせない好演で、短い台詞回しや身のこなしが、イメージピッタリです。ダイアン・クルーガーのクラシックな美しさにはやられたーって感じです。
ギムレットには早すぎる
昨今はエクストリームなスパイ物が流行りなので、こういったしっとりモノは盛り上がり辛い所ではありますが、映画出演100本目をこれにしたリーアム・ニーソン先輩流石でございます。正直言えば10年前の色気と覇気で挑んで頂きたかったとは思いましたが、未だに色褪せぬチャンドラー節探偵物語(ダンディズムマーロウ)を銀幕で堪能出来る幸せに変えられるものはないのでしょうね。昼下りの映画館でどうぞ。
貴女を見た男性は道を外す! 永遠のダンディズム!
と、探偵であるマーロウの目線になって
謎を解いていくストーリーでした。
リーアム・ニーソンが晩年のマーロウ
ジェントルマンの人間性が垣間見えました。
原作の小説は、未読です。
初めて映画を見て知りました。
本作の原作は、黒い瞳のブロンド髪の女
レイモンド・チャンドラー
ロング・グッドバイの続編であります。
始まりはクレアがマーロウに消えた愛人を探してほしいとの依頼でした。
見どころは、捜査が進めるにつれて
浮き彫りになるハリウッドの映画業界の闇でした。薬物、売春などの実態が徐々に明らかにされていきました。
クレアと母であるドロシーとの亀裂
水槽に沈められたセイレーン人魚
失踪した愛人はいるのか、いないのか
真実が闇に隠されていました。
黒い衣装に身を包み、タバコを吸うクレア
時に、アクションを起こし敵を欺く場面は
真摯的でもあり、紳士的なマーロウの姿を見ることが出来ました。
クレアが実直な男性であるマーロウを雇ったことにより、女性が自立する時代の幕開け
になったことを感じる作品でした。
ジョーダン風マーロウ
ジョーダン風マーロウ
をやればいいのに。
それをやっていないのは、
20人以上いるプロデューサーの意志か、
監督のやりたかった事なのか。
探偵映画といえば、
アクション、
ハラハラドキドキが止まらないシーンの連続をメインプロットに敷く。
それをする必要のない、
メインプロットを敷けるのが、
フィリップ・マーロウ作品。
基本は謎解きだが、
探偵と依頼人と脇の人間とのやりとりをメインとサブで絡めていく、
フィリップ・マーロウ、
チャンドラー作品。
しかも、
リーアム、ダイアン、ジェシカとくれば、作品の方向は見える。
なのに、
無理のあるアクション、
短すぎるカット尻、
テンポいい風の編集、
枯れ専?
セリフも、
芝居も楽しめなかった。
が、
リーアム、ダイアン、ジェシカの絡みは見逃せない。
物足りない
リーアム・ニーソンの100本目の出演作。
監督、共演者が最近の作品よりは豪華だと思うんですけど、ちょっとはまってなかったですね。当時の雰囲気をだしたかったからだと思うけど時代設定が30年代だから致し方無いのかな。残念です。
次回はアクション満載の映画を期待します。
熟成の品(ひん)
怪しい依頼を持ち込むダイアン・クルーガー演ずる魅力的なクレアとリーアム・ニーソンの激渋マーロウとの会話がいい!
そして、その言葉選びの洒落ように加え、セピアがかった映像(かなりヨーロッパっぽい重厚な建物、夜景はガス灯のオレンジ色が街並みに溶け合う雰囲気ですが、そのころのロスの感じなのでしょうか)に呑み込まれていく。
スーツ姿から香ってしまう(いい香りですよ😅)マーロウの積年の風格は隠しようもなく。
樹木も然り、年月を知るものにしかない味わい深い佇まいのコクで魅了するのだが、アクションも(控えめながら…でもなんか心配^^;)ある。
が、その前には経験値が成す勘+絶対的な品…
これが垣間見えるとき、また心拍上昇。
もう少し若かったらさらに??かもだけど
何かあったら早めに彼に依頼したい☝️
遅く着席した会場だったが、灯りが着くといつもより年配の方々がぞろり。
往年のファンに混ざりしばし美しきヒロインと円熟探偵の織りなす世界に行って参りました。
年輪を重ねたニーソン版は渋みが加わって好感度高し
リーアム・ニーソンの出演100本目の映画は、探偵フィリップ・マーロウが主人公のハードボイルド。アクション俳優の印象が強いニーソンヘの先入観のせいか、マーロウとしては年齢を重ねているためか、序盤は違和感を感じましたが、年を重ね、渋みを増した名優の演技が、枯れた味わいを感じさせてくれて、ハードボイルドな世界との親和性を持たせてくれました。
原作はレイモント・チャンドラーの小説でなく、ブッカー賞受賞作家、ジョン・バンヴィルが別名義で書いた小説。「ロング・グッドバイ」の続編として公認されているそうです。
舞台は1939年のロサンゼルス。私立探偵、フィリソソ・マーロウ(リーアム・ニーソン)の元を、見るからに裕福そうなブロンドの美女クレア(ダイアン・クルーガー)が訪ね、「突然姿を消したかつての愛人を探してほしい」と愛人の行方捜しを依頼してきます。映画業界で働いていたというその男はひき逃げ事故で殺されていましたが、クレアは「街で見かけた」と言い張るのです。
マーロウがロサンゼルスの街をうろつき、クラブの支配人、美女の母親の女優(ジェシカ・ランク)ら、怪しげな人間の間を行ったり来たり。
マーロウものの定型だが、複雑極まる「三つ数えろ」(1946年)などと比べれば、はるかに分かりやすい。それでも一癖も二癖もある結末。単純な勧善懲悪にはならならず、捜査を進めるにつれ謎が深まる“ハリウッドの闇”の深さに、探偵マーロウが辿り着く真実には、そうなのかと驚きました。
律義でユーモアがあり、決して推理を諦めないマーロウは健在でも、ニーソンが演じたことで品性や誠実さがにじみ出て新たな魅力になっていると思います。「三つ数えろ」のハンフリー・ボガートが演じた、粋で色気のあるマーロウとは別人と思って見るといいでしょう。
思ってたのと違いました
探偵というタイトルから謎解きかなと思っていたら謎解きではないんですね
大きな盛り上がりもなく淡々と進むストーリー
それはそれで楽しめるのでしょうけど、私には退屈に感じました
でもクラシカルな世界、渋いリーアム・ニーソン、ダイアン・クルーガーの美しさ、それはとっても良かったです
贅沢で濃厚な109分
美し過ぎるダイアン・クルーガー目当ての鑑賞でしたが1939年代のセットに美術、衣装メイク全てに魅了されました
…さほど大きくはないスクリーンで重厚な緞帳が開いて始まる劇場で観ている様な感覚になり
どこか懐かしく正統派で品がある推理作品でした
犯人探しより謎を解く過程を楽しめましたし
「名」が付かないのが何となく分かる様な😁
リーアム・ニーソン演じる探偵マーロウ
決して完璧では無く凄腕でも無く…その反面
情に溢れて粋な紳士は、まだまだ枯れて無い奇跡の70代ニーソンにしか演じられないキャラですよね!
彼の十八番のアクション作品も好みですが
最近はややハードなアクションに心配しながら鑑賞していたりしたので💦
根強いファンがいらっしゃる推理小説の巨匠チャンドラーのファンの方々もニーソン⇨マーロウは絶賛の声高しらしくニーソン100本目に相応しい作品になったのは間違いありませんね!
溜息が出る程美しいクルーガーだけでなく風格美漂うジェシカ・ラングに技使いの個性派アラン・カミング…作品の舞台の様に役者陣も実に豪華⭐️
自身もなんちゃって探偵気分になれた109分でございました
もちろんオジサンアクションではない
リーアム・ニーソンという俳優が演じる「オジサンアクション映画」が好きでついつい劇場に足を運んでしまう。本作はミステリー、サスペンスってことだからそんなアクションはないとわかっていたのだがやはり観にきてしまった。
しかもフィリップ・マーロウ。原作は何一つ読んでいないけど、なぜだか名前だけは知っているメジャーなキャラクター。ちょっとハードボイルドな探偵ものを期待していた。
原作への思い入れもないし、ハードボイルド好きというわけでもない。そんな自分には少々ハードルが高かった。一番印象に残っているのが近くの席に座っていた人のイビキってくらい。映画の設定で、工場の音が聞こえているのかと勘違いしていた。
とにかく話の展開がゆったりしすぎてて意外と眠気と戦う映画だった。もちろんアクションも少ないし、マーロウが女性を口説きまくったりするわけでもない。主演俳優が歳を重ねるとラブシーンも作りづらいってことなんだな。あの年であの感じはとってもカッコいいんだが、無理があるなと思ってしまう。もしかして原作の主人公がこれくらいの年代なのか?
小洒落た感じの良い作品
会話が小洒落てますね、役者の受け答えは絶妙でした。
あと、時代背景も良かった。
煙草ガンガン、男も女ものべつ幕なし
昼から酒、煽る煽る
殴る蹴る、銃をぶっ放す
好き放題、いいね、自由な空気が漂ってる
小五月蝿い今の時代から見ると、少し羨ましい
素敵…
チャンドラーの原作に高校生の頃出会って、それ以来ブレずにフィリップ·マーロウのファンだった私としては、これまで納得のいく映画はなかったのですよ。エリオット·グールドはニヤけすぎたし、ロバート·ミッチャムはタレ目すぎだし、ハンフリー・ボガートは背が低すぎだし。(注:私見です) 映像やストーリーの仕立ても「film noirにしとけ」みたいな感じで、チャンドラーの描こうとした、ロサンジェルスの陽光があってこその影の部分、っていう奥行きが今ひとつ伝わってこなくて。(注2:私見です)
それがここに来て、dark, tall and handsomeを体現できるリーアム・ニーソンの登場! 加えてニール·ジョーダンならではのアメリカを俯瞰した全体の演出!イギリスでの生活が長かったチャンドラーのアメリカ観が再現されているようで、本当に素敵でした!
かつて多分K書店が「タフでなければ生きていけない…」って訳してくれたお陰で😤、マッチョっぽいイメージが持たれているハードボイルド小説ですが、あれ、原文、tough じゃないですからね!Hardですから。清水俊二さんが「しっかりしていなければ…」って訳したニュアンスの方がずっと合ってると思う。だって、第一次世界大戦に従軍して傷つきまくった心を守る鎧こそが、感情を削ぎ落としたハードボイルドの文体なんだし。
そういう文学的背景への理解を感じさせる作品に仕上がっていて、大変満足いたしました。ありがとうございました。
歳をとり過ぎでは?
元検事局の捜査官という説得力はありつつ、身長が高いって特徴にも付合はするが。
年金受け取り資格を得られる前に上司との対立が原因で失職して探偵やってて、復職(というよりは年金)を狙ってるってセリフがあったわりに、マーロウが歳をとり過ぎなのが気になりました。
第二次世界大戦前の時代に「定年前」なら40~50代でしょ?
しかしリーアム・ニーソンは70代。
また、「事件に巻き込まれた弱い者に対して非情に切り捨てる事ができずに寄り添い、己の中の正義や決めたルールは守る」というチャンドラーのマーロウ像からは少しブレてたような気もして、。
ルー・ヘンドリックスの専属運転手の黒人・セドリックが、良かった。
ちょっとだけマーロウの性質・精神を分け与えてしまったような気もしました。
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