「悪が勝つ・・リーアム・ニーソン百本目の記念映画」探偵マーロウ 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
悪が勝つ・・リーアム・ニーソン百本目の記念映画
監督がリーアムと同じアイルランド出身で「マイケル・コリンズ」を
監督したニール・ジョーダン。
これはよく分かるる。昔の同志だ。
それにしても制作が6人。
制作総指揮が19人。
穿った見方かも知れないけれど、俳優もベテランが多かった。
百本記念を名目に今まで世話になったスタッフにご祝儀を配りまくった
映画なの?とか思ってしまった。
この映画、雰囲気は悪くない。
タイトルが黄色い文字で描かれスタイリッシュな映像に、
「いいぞ、いいぞ!!」と気持ちが高鳴るが、終わってみれば
スタイリッシュなだけの凡作ではないか?
リーアムさんの探偵マーロウは渋くて見た目も押し出しも最高である。
相手役のクレア(ダイアン・クルーガー)は悪女?
ファムファタール?
母親(ジェシカ・ラング)もクレアが16歳まで姪で通していて
確執があるらしい。
出だしはクレアが愛人のニコ・ピーターソンが居なくなったのを
探して!!とマーロウの探偵事務所に現れる。
それがハリウッドの映画スタジオを揺るがす大事件に発展するのだ。
撮影所の小道具係りのニコ・ピーターソン。
ボスでスポンサーのイギリス大使。
イギリス大使って何さ?
凄い変!!異質だ!!
そして撮影所とセレブが集まるクラブ関係者が次々と死んでいく。
ココは撮影所の闇(秘密)と深く関わっているらしい。
武闘派のマーロウがクラブに踏み込むと大きな水槽は割れて
水が大量に流れて、中にあった人魚の置物が跡形なく割れてしまう。
実は人魚の中身が大量のヘロインだったのだ。
小道具・大道具の購入の名目で麻薬取引が公然と行われていたのだ。
その汚い仕事を仕切っていたのがニコだった。
クレアの描き方が中途半端。
終盤で、この映画のキーパーソンなのに、ニコを撃ち殺したり、
秘密の資金の流れを記載した帳簿を隠すために撮影所に放火して、
証拠隠滅を図る。
クレアは大悪人ではないか?
お咎め無しなんですよね。
そんな馬鹿な!!
悪を征伐せい‼️
警察が放火と殺人でで逮捕するべきだ。
めちゃめちゃ筋が通りません!!
こんな《悪が勝つ》
金持ち女が焼け太りで更に大物にのしあがる?
そんな映画はだめだ。
クレアは裁かれて刑務所に行くべきだ。
現実には悪がまかり通っているのなら、
せめて映画の中で、悪は倒され正義が勝つ!!
それが真っ当な映画だ!!
琥珀糖さん、こんばんは。レスありがとうございました。リーアムさんが好きなだけに評価が厳しくなりましたか~😊原作の年齢設定を知らないのですがもう少し若い人がマーロウ役をすればロマンスもあってもっと面白くなったような気もします。