「檄シブ、ハードボイルドだど!」探偵マーロウ カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
檄シブ、ハードボイルドだど!
本作は私立探偵フィリップ・マーロウシリーズ「長いお別れ」の公認続編という位置付けにあたるジョン・バンヴィル作『黒い瞳のブロンド』の映画化。(なのでレイモン・ドチャンドラー作ではない)
フィリップ・マーロウは長身の中年という設定なのだが、リーアム・ニーソンはやはり少し歳をとり過ぎた感はあり、一方設定以上の長身ゆえに当時のスーツやハットが似合い、渋さは半端ない。
聞き込み先ごとにイベントがあり、情報を少しずつ集めながら徐々に核心に迫っていく探偵小説の王道設定だが、謎の美女?ダイアン・クルーガーの妖艶さとお久しぶりのジェシカ・ラングの大物感が事件解決まで道のりを遠回りさせ、ミステリーとしても見応えが十分な作品だったと思う。
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