ノートルダム 炎の大聖堂のレビュー・感想・評価
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ほぼドキュメント。
ムダな人間ドラマはなくほぼドキュメント。全編大迫力で見応えあり。最近の事件すぎるから感じ方もリアル。火事の恐ろしさや文化財の大切さ、消防士のありがたさ、見ながらいろいろ感じる作品だった。
なすすべなく、投げ飛ばされた。納得。
2019年のノートルダム大聖堂大火災の再現もの。まあ、講釈師な世界。
骨太なジャン・ジャック・アノー監督の真骨頂か。ガツン当たり、四つに組んでの電車道。観客には俵に残す余裕も与えず、土俵の外へ投げ飛ばすかのような逸品。ウソのようなホントの話を、まさに当日の中継映像のようなリアルで攻めてくる。さすがだ。
『バックドラフト』より熱く、『オンリー・ザ・ブレイブ』より、、、
『オンリー・ザ・ブレイブ』より崇高、、、そして、
『薔薇の名前』くらいに、アメイジング!
ウソのようだが全て実話だ。
冒頭からアノーらしい。
ジャン・ジャック・アノー作品の新作を観れるとは夢のよう。
何を観客に観せるか、
魅せるか、
演出、芝居、カメラの噛み合い方が、
全盛期のアノー作品のようだ。
消防車、自動車、電車、
燃え盛る炎、噴き上がる煙幕、
全てがドキュメンタリーのようで、
巧妙に計算されたフィクションだ。
大統領、役人、一般人、
ひとの汗、鼓動、ため息にも寄り添う。
聖なる冠、十字架、血、歴史的遺品と、
消防士の命の比較、
畏敬の念も忘れずに社会、
時代、世界を突き通して、
セカイ系作品として昇華させる。
実際のニュース映像、
フィクションの芝居、
巨匠アノーに手にかかれば、
すべてはエンタテインメント映像(歴史的大事故を後世に残す為にも退屈な教訓映像にしない、判断基準は観客の胸に深く刻むのは、フィクション?ノンフィクション?)。
劇場で、IMAXで、
改めて魅せられにいく。
巧みな匠はまだまだ現役!
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