ノートルダム 炎の大聖堂のレビュー・感想・評価
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エンタメ性を排除した地味な感じなんだけどメッチャ引き込まれる作品。 本年度ベスト!!
実際にあったノートルダム大聖堂の火災事故を再現した作品と言うことで鑑賞。
火災映画でよくあるエンタメ性は低く、リアル感を前面に出した感じの迫力が凄かった。
本作は消火活動をする人達と、キリストに関連する貴重な文化財を燃え盛る聖堂から運び出す人達にスポットを当てた印象。
煙草のポイ捨て。
配線を突っつく鳥。
電動ノコギリでパイプを切る火花。
出だしから火災を臭わすシーンがあり、いつ火事になるかヒヤヒヤ。
加えて老朽化した火災報知機が狼少年的で大災害になった原因のひとつって感じ。
火災のシーン。
最初は煙しか見えない聖堂が、あっと言う間に炎に包まれ、もはや手遅れ状態。
スクリーンが2分割や3分割となり、実際の火災の映像も引用している感じ。
メッチャ燃えてる感じがリアルで絶望的。
消火に向かう消防車。
渋滞に巻き込まれたり、通れない細い道を後退する始末。
その脇を報道のバイクが涼しい顔で走る姿が切ない。
聖堂の屋根は鉛なのか。
火災の高温で溶けた鉛が滝のように流れるシーンが恐ろしい。
その鉛のしぶきで消火ホースに穴が開き消火にも支障が。
聖堂が燃えている全景から、消火ホースの絶対数が少な過ぎる。
水圧も低く焼け石に水の状態。
なす術が無い。
消火活動は聖堂の鐘楼にスポットを当てた感じ。
鐘楼に向かう通路は狭く人がひとり通れる程度。
ボンベなどの機材を背負う消防士の苦労が垣間見られる感じ。
こんな時にフランス大統領が現地視察。
消防隊の取った行動はお見事(笑)
パリの住民は燃える聖堂を見ているだけで何も出来ず。
燃える聖堂を見ながら、皆で神に助けを求める様に聖歌を歌う姿に泣けた。
出だして聖母マリア像にロウソクを捧げながら祈る少女。
何を祈っていたのか?
気になります( ´∀`)
ほぼドキュメント。
ムダな人間ドラマはなくほぼドキュメント。全編大迫力で見応えあり。最近の事件すぎるから感じ方もリアル。火事の恐ろしさや文化財の大切さ、消防士のありがたさ、見ながらいろいろ感じる作品だった。
【"消防士魂。"当時、消化活動に当たった消防士達の証言に基づき、CGを極力使わず大規模なセットを燃やし撮影したシーンは圧巻。フランス人のノートルダム大聖堂に対する敬愛が、伝わって来た作品でもある。】
- ノートルダム大聖堂の古さ故に、様々な機器類の綻びに依る大火災が発生するも、消化に奮闘する消防士達の崇高な姿が印象的な作品。-
◆感想
・序盤は、 ノートルダム大聖堂の旧弊的な施設管理や、消防車が細い道に阻まれて現地に行けない姿に苛苛する。
ー 日本の有名寺社仏閣もそうであろうが・・。-
・2019年の実際の映像も盛り込んだ、CGを極力使わずノートルダム大聖堂を大セットに作り上げての火災のシーンは圧巻である。
ー ノートルダム大聖堂の天井から降り落ちる炎や、マクロン大統領が、消防士たちを励ますシーン等が、リアリティ感を出している。ー
・”いばらの冠”を、救い出すシーンにはハラハラしたなあ。
ー 人間はパニックになると大切なことを忘れてしまうのか・・。それにしてもノートルダム大聖堂のセキュリティシステムの脆弱さには驚く。-
・溶けた鉛が流れ落ちてくるシーンや、燃え盛る屋根から様々な装飾品が落ちてくる様も、恐ろしい。
■消防士達が"決死隊"を志願して結成し、危険極まりない大聖堂に飛び込んで行く崇高な姿が染みた作品。
そして、彼らの献身的な消火活動により、北の鐘楼は延焼を逃れ、ノートルダム寺院は全焼を免れたのである。
<消防士たちが懸命の消火活動をする中、多くのフランス人達が”アベ・マリア”など聖歌を歌いながら、心配そうに見ている姿・・。
今作は、ドキュメンタリータッチで描かれているが、フランス人が、如何にノートルダム大聖堂を愛しているかが、大スクリーンから伝わって来た作品でもある。>
なすすべなく、投げ飛ばされた。納得。
2019年のノートルダム大聖堂大火災の再現もの。まあ、講釈師な世界。
骨太なジャン・ジャック・アノー監督の真骨頂か。ガツン当たり、四つに組んでの電車道。観客には俵に残す余裕も与えず、土俵の外へ投げ飛ばすかのような逸品。ウソのようなホントの話を、まさに当日の中継映像のようなリアルで攻めてくる。さすがだ。
『バックドラフト』より熱く、『オンリー・ザ・ブレイブ』より、、、
『オンリー・ザ・ブレイブ』より崇高、、、そして、
『薔薇の名前』くらいに、アメイジング!
ウソのようだが全て実話だ。
冒頭からアノーらしい。
ジャン・ジャック・アノー作品の新作を観れるとは夢のよう。
何を観客に観せるか、
魅せるか、
演出、芝居、カメラの噛み合い方が、
全盛期のアノー作品のようだ。
消防車、自動車、電車、
燃え盛る炎、噴き上がる煙幕、
全てがドキュメンタリーのようで、
巧妙に計算されたフィクションだ。
大統領、役人、一般人、
ひとの汗、鼓動、ため息にも寄り添う。
聖なる冠、十字架、血、歴史的遺品と、
消防士の命の比較、
畏敬の念も忘れずに社会、
時代、世界を突き通して、
セカイ系作品として昇華させる。
実際のニュース映像、
フィクションの芝居、
巨匠アノーに手にかかれば、
すべてはエンタテインメント映像(歴史的大事故を後世に残す為にも退屈な教訓映像にしない、判断基準は観客の胸に深く刻むのは、フィクション?ノンフィクション?)。
劇場で、IMAXで、
改めて魅せられにいく。
巧みな匠はまだまだ現役!
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