「観ているだけで熱い」ノートルダム 炎の大聖堂 コビトカバさんの映画レビュー(感想・評価)
観ているだけで熱い
あの日、テレビをつけたら、何かの映画なのかと思うくらいの信じがたいニュースから、もう4年なのか、まだ4年なのか。
狭い螺旋階段や老朽化した設備など、古い建造物ゆえの消火活動の難しさや、道路の狭さ問題、邪魔な野次馬など観ていてもどかしい所もたくさん。
SNSをやってない者からすると、火事の動画を撮って何が楽しいんだ?と不思議だけど、実際の火事の映像は、そういう人たちの動画を使ってるのだろうな。
消防、警察、ノートルダム側の連携が上手くいかない所も、想定外の火事を物語っている。
しかし正直あの場に大統領が来ると、警備の問題が増えるだけでは?とチラッと思ってしまった。
決死隊の必死な消火シーンは、信者達のアメイジング・グレイスが重なり、とてもドラマチック。
ああいう場面は、あれくらいベタな方が分かりやすくて良いと思う。
ロウソクの女の子は必要なかったかな。あの状況で中に戻るのも、簡単に手を離してしまう母親もダメだろう。あれを無邪気というには無理がある。
結果が分かっている出来事とはいえ、ハラハラ(ちょっとイライラ)で退屈しない映画だった。
コメントする