はざまに生きる、春のレビュー・感想・評価
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映画的には単純だけど、話が美しかった。宮沢くんも良かった。 悲劇で...
映画的には単純だけど、話が美しかった。宮沢くんも良かった。
悲劇で終わるかと思ったけれど、最後に救いがあった。
花瓶を他の人にあげるエピソードが強烈だった。発達障害の人には独占や嫉妬の感情はないのか。
だまし絵のような映画、アスペルガー症候群とグレーは何人でしょうか?
アスペルガー症候群の方の恋愛映画で、ホンワカ優しい気持ちになる、、、と思ってたけど。
とてもホラーで胸くそ悪いストーリーです。
見終わったあとの後味の悪さに低評価!
とも思いましたが、他の方の感想を観て、だまし絵のような不思議な映画と気が変わりました。
ちょうどNetflixでアスペルガー症候群の殺人鬼のドラマを観ましたが、別の意味でこっちも怖い。
主題は、アスペルガー症候群の方が、行きにくかったり、悪気がなく人を傷つけてしまうという話。
また、ハッキリ診断された人もいれば、そうではなく、自分では気が付かない状態で行きにくい人もいる、という話だと思います。
たぶん、アスペルガー症候群の人は○人、「グレー」はz○人出てきます。最も周りの人を傷つけて酷いのは、、、だれ?
って話だと思いますが、これはホラーですね。
あんなことして、悪いことをしているとも思ってないとは、、胸くそ悪い。
私は、とにかく音が苦手です。急な大きな音やホワイトノイズのような音がずっと続くのも苦手ですが、映画館で平気でしゃべり続ける2人組はマジでイラつきます。多分彼女たちも、映画中にしゃべらないということが出来ず、喋りはじめると止められないのだろう、、、なのだろう。
ならしょうがない、全員が思いやりがあって優しければ良いのです。
結果、ホンワカ恋愛映画を予想していた分、ギャップが凄い。
ただ、見方によっては、ホンワカ恋愛映画でもあります。
人によっては正反対に感じるだまし絵のような映画でした。
仕事も恋も上手くいかない編集者小向が画家としてストレートに生きる屋...
仕事も恋も上手くいかない編集者小向が画家としてストレートに生きる屋内に惹かれていく。
全体的に宮沢氷魚の桁違いの透明感によってほんわかとした雰囲気になってる。
屋内が真っ直ぐすぎて、嫌な目に合わないで欲しいなぁと思いながら観ていた。
小向にあんまり共感できなかった。
発達障害いる❓
発達障害のアーティストと、同棲中の編集者の恋を描くストーリー。
宮沢氷魚がイケメンすぎて、発達障害を演じてる宮沢氷魚にしか見えなく、中々入り込めなかった。
これ、チョット破天荒で周りの空気を読まず、それこそグレイゾーンじゃないかと噂される程度のアーティストの恋愛像でも充分成立したんじゃないか?って思ってしまうと、終始違和感ばかりが見えてしまって…。ヒロインもフワッとした感じで、彼氏と主人公のはざまに身を置く(タイトルとは関係ない)あざとさとかが無く終始強弱なくポワポワした可愛い印象しか無かった。主人公に惹かれる表情の裏にある葛藤や陰鬱さといった強弱が少なくノッペリとした感じで終わってしまった。
ストーリー的にはとても面白かったです。
タイトルの意味
感動シネマアワード「新進気鋭の俳優を主演にした映画の企画・プロデュース」部門。
宮沢氷魚を主人公に据えた企画でグランプリを取り、製作された映画だそうです。
知らんかった。
芸能事務所のレプロエンタテインメントが主催。他にも5名の所属俳優に対して募集をかけて、それぞれグランプリを取った企画が映画化されるので、全部で6本!
すごいですよね。お金あるな〜!
いや、待てよ。
主演のオファーを取りに行くより、よっぽど合理的か。
出演料だって自社だから抑えられるだろうし。
うまくいけば代表作になるかも!?
何より若手監督とのタッグはお互い良い刺激になっていい事づくめ!
今後の作品にも注目したいです。
「発達障害」の画家を氷魚くんが透明感たっぷりに演じているので、いろんなことを知るきっかけになる映画です。
確か私がサヴァン症候群の事を初めて知ったのも『レインマン』だった気がします。
映画は1人の人物の内面に深く入り込めるので、情報や知識としてではなく、もっと能動的にいろんな事を知るきっかけになると感じています。「頭ではなく心で知る」という表現がピッタリかも。
障がいやハンディキャップの描き方は非常に難しい部分があると思いますが(個人的には必要以上に聖人化するのとかが苦手)
それでもなお、賛否両論を覚悟のうえで、伝えたいことや知ってほしいことの為に果敢に挑戦した作品だと感じました。
発達障害の特徴の一つに「強いこだわり」があるそうですが、自分のこだわりについてや、していは自分自身について、もっと知りたいと思ってもらえる心地よさ。
それは恋愛感情に限らず、自分という存在と向き合ってくれる心地よさだと感じました。
春は透のことを「もっと知りたい」と感じますが、実は春は透の中に春自身のこだわりや生きづらさの延長線上にある解放を感じ取って、そこに惹かれたのではないかと思いました。
透は、理屈ではなく「こだわり」自体を肯定してくれる存在であり、春は自分をわかってもらえる心地よさに、更に惹かれていったのではないかしら。
透は春によって「知りたいと思ってもらえる心地よさ」を初めて感じますが、春もまた透から「知りたいと思ってもらえる心地よさ」を感じていたと思います。
だいたい、障がい者か否かなんて、制度的なカテゴライズにすぎない。
テストの数値や生活状況などを踏まえた一定の判断基準の結果、手帳がもらえたりもらえなかったりするだけで、人間の特性はもっとグラデーション。
ややその傾向があるが、基準とされるレベルではない人を「グレーゾーン」や「はざま」と呼ぶそうです。
春は「発達障害であること」や「障がい者であること」に過剰に反応しますが、それは鏡返しに自分の中の偏見の表れだと感じました。
決して「発達障害」という未知の人類がいるのではなく、グラデーションの強弱に違いがあるだけ。
『はざまに生きる、春』すごいタイトルです。
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