「無駄って、無駄じゃないってこと。」アナログ にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)
無駄って、無駄じゃないってこと。
昭和(平成?)あるあるで、
彼女に電話かけようとして家電にかけたら
彼女の親父が出てめちゃくちゃ緊張した。
ってのがあるじゃない。
それを経験した40~60歳くらいに刺さる映画です。
話したいのに話せない。
どこにいるのか分からない。
待ち合わせしたのに会えない。
次の約束もとりづらい。
あの人はどう思っているのか分からない。
そんな”無駄”な時間でこそ、
相手への想いは募るもの。
美味しいコーヒーならスタバでウーバー頼めば?
立体図面見たきゃデジタル3Dで作れば?
どっか行きたいならGoogleマップ見れば?
〇〇パフォーマンスという価値観の裏側にこそ
もしかしたら本質が宿っているのかもしれないね。
二人が出会ってから、今日、手を握ってもらうまでの
数年間のうちで、一番深く心を通わせたのは
きっと最後の一年。
車いすに乗って、四肢も動かず、表情も作られない
意思の疎通どころか聞こえているのかどうかも不明。
そんな人に愛情注ぐのって”無駄”じゃない?
デジタルネイティブとかZ世代とか言われた人たちは
そう思うのかしら?
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