「心洗われる」アナログ 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)
心洗われる
全体的にはベタな話。
未読だが、小説として読むと凡庸なんだろう。
ただ、こうやって映像化すると心に滲み入る素敵なストーリーになる。
ビートたけしの感性をきっちりと受け取って描き出したタカハタ秀太監督が見事。
誇張しない等身大の日常を描いてるのが良かったと思う。
そういう意味では、二宮和也と友人二人(桐谷健太、浜野謙太)のアドリブのやりとりも観客を物語の世界観に誘導するのに効果的だったのかな。
それにしても、波瑠が美し過ぎ。
美人女優と言われる人でも、こういう上品な役どころを演じると役に負けてしまう人もいるが、このみゆき役はこの人しかいないと思わせるくらい魅力的だった。
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Mさんのコメント
2023年10月14日
まさに「ベタな話」でしたね。
なんか、思った通りに話が進む、というか、まさかこういう結末じゃないよね、という通りの最後になるというか。
でも、とても心に残るのは、役者さんたちの演技の賜物なのでしょうね。
私は一人で見に行ったのですが、誰かと一緒に行けばよかったと思った映画でした。
波留さんは、ドラマ「もみ消して冬」の特に前半の冷たいお姉さんの役が好きだったのですが、こんな「上品な役」もよく似合いますね。
見てよかったです。