「アーサーの話し」ジョーカー フォリ・ア・ドゥ mvlvさんの映画レビュー(感想・評価)
アーサーの話し
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歌パートは確かに多い。だが、セリフを歌にして会話しているわけでも無く、その時のキャラクターの心情や裏テーマ的なことを表現する手段として歌が使われているだけで、アーサーの妄想癖をうまく使った演出として観ることが出来た。
妄想だけでは無く、実際に登場人物達が歌っている場面も多くあったが、そこには必然性を感じたし、シーンと演出で矛盾があったようには感じなかった。
でもまあ、こんだけ歌ってたらミュージカルって言われても仕方ないか。
副題であるフォリアドゥ。パッと見ではアーサーとリーが共感者のようにみえるが、その実、リーはアーサーからジョーカーを引き出すイタコのような存在だったように思う。
裁判の最後、ジョーカーを演じる事をやめアーサーでしか無いことを告白し、自分の罪を認めた。前作、わたしの評価は決して高くはなかった。なぜなら自分の不幸を理由に様々なことを社会や他人のせいにして自分の罪を認めない行為が好きになれなかったからだ。今回、しっかりと自分自身の罪を認めたことに人間的な成長を感じた。
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