「リアルと妄想の境界が曖昧。そして、狂気に満ちた作品。」ジョーカー フォリ・ア・ドゥ moon-yokoさんの映画レビュー(感想・評価)
リアルと妄想の境界が曖昧。そして、狂気に満ちた作品。
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前作と同様に、リアルなのか、妄想なのか、夢なのか、
敢えて、曖昧にしているところがあるので、人によっては、大変分かりにくい。
一番、最初のアニメが全てを語っているような気がするので、
これから観る人は、台詞を含めて、しっかり観ておくと良いです。ノックノック。
また、宣伝文句につられて、デートで観に来てしまった方々に、
ドンマイと言いたくなるくらい、狂気と暴力、差別に満ち満ちているので、
一緒に行く人は選ぶと良いでしょう。
前作は、怒りや悲しみ、無力さが引き金になって、
アーサーを狂気に駆り立てた。と個人的に感じましたが、
今回は封印していた狂気が、他人から引っ張り出されたり、
利用された感じに見えました。
何となく、それが分かっていても、
孤独から解放されるため、愛のため、自分を正当化するため、
乗っかってしまうところに主人公の弱さ、深い悲しみがあるように感じました。
後半の懺悔するシーン。
例のメイクをしてますが、泣いてるように見える、あの演技は秀逸でした。
メイクがどんどん薄く取れていく演出、歌いたくない。の台詞も良かった。
映画友達が「前回はジョーカーになっていく作品、今回はアーサーに戻っていく作品」と
評しておりましたが、非常に共感できました。
タバコを吸いながら、アーサーの心に共感しましょう。
それこそが人生。
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