「世界崩壊の45年後。 水が枯渇して世界は砂漠化、石油・ガソリンを巡...」マッドマックス フュリオサ りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
世界崩壊の45年後。 水が枯渇して世界は砂漠化、石油・ガソリンを巡...
世界崩壊の45年後。
水が枯渇して世界は砂漠化、石油・ガソリンを巡っての争いが繰り広げられていたオーストラリア。
ごく僅かな緑の地があった。
幼いフュリオサは、荒地のバイク集団を率いるディメンタス(クリス・ヘムズワース)によって母を殺され、ディメンタスに育てられることになったが、抗争と和平のはざまで城塞都市の王イモータン・ジョーに引き取られることになった。
姿を隠して生きていくフュリオサだったが、ある事件がキッカケでイモータン・ジョーに認められ、成長した後(アニャ・テイラー=ジョイ扮演)は、運輸警備主任を任されるようになっていた・・・
といった物語。
冒頭のフュリオサ母娘の物語以降、前半はディメンタスvs.イモータン・ジョーが中心。
派手なアクションシーンが続くが、こちらも見慣れたせいか、「なんだか、ヤンキー対決みたいな・・・」といった感じで興が乗らない。
後半、アニャ・テイラー=ジョイ演じるフュリオサが登場。
待ってました! といいたいところだが、肉体が躍動するアクションはそれほど多くなく、マシンを駆ったり、スナイパーもどきの腕前をみせるなどで、少々ガッカリ。
そりゃまぁ、カッコいいのはカッコいいんだけど。
しなやかな肉体が躍動するさまを観たかったのよ。
と、最終盤はフュリオサvs.ディメンタスの一騎打ち。
ここは主役ふたりが立っており、対峙はヒリヒリ。
ディメンタスの最期も、70年代あたりのディストピアSFを彷彿とさせ、『怒りのデス・ロード』へとうまく続けている。
終盤で面白さは持ち直したが、フュリオサのドラマ部分が弱く、延々続く一本調子のアクションシーンに疲れたね、というのが正直なところ。
ドラマとアクションは車の両輪、なんだけど、このクルマ、片方、タイヤが外れているね。
って、それらしきシーンも登場・・・
でしたね。