「主人公が好きになれなかった」マッドマックス フュリオサ コッティさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公が好きになれなかった
いいとは思うし、これは完全な好みの問題だと思うので、好きな人は読まないで欲しい。特に女性。かなり愚痴に近いレビューです。
何をどう星に反映していいかわからず、自分の気持ちに正直に2
たぶん作品としては5
やってる事はわかるし、完成度がどうというのじゃなく、完全に主人公が好みじゃなかった、という映画。
作品としてはとても良いと思うのに、本当に自分の好みの問題でクサしたくなる映画。
フュリオサがどうしても好きになれない。これに尽きる。強さが中途半端。予告で見えてた「この世の全部がクソッタレ」感が、本編でなかった。
楽しかったのは、ジャックとの邂逅まで。
ジャックに完全に絆されてしまったのが、もしくは絆された経緯が気に入らない。愛する男ってこれのこと? 愛する理由、あった? なんとなくぬるっと、なんかいい感じの言葉かけられて、庇護されただけで?
まだ踏み台に利用するんだったら良かった。
逃がしてもらっといてわざわざ戻って2人とも捕まるって、何。しかもお母さんの時と合わせて2回目。もうその頃には映画に退屈していて「もう、また面倒おこすやんー」と飽きてきてた。
2回目はいったん危機を脱したし、二度繰り返したからより怒りが強化された、なのかもしれないけど、何を犠牲にしても故郷に帰る、復讐を果たす、というような信念の強さが中途半端。
主人公のいろんな面での弱さが私にとって好ましくない弱さで、本当にストレスだった。お母さんはあんなにカッコよかったのに。
あんなに辛気臭いのに、ことの動機はよく見るエンターテイメント的わかりやすさのもの。もうちょっと新しさや極端さやなんなら繊細さがあったらもう少し好きになれたかもしれない。