劇場公開日 2024年5月31日

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「一方的に浴びせられるという快感」マッドマックス フュリオサ 作務衣もんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0一方的に浴びせられるという快感

2024年6月18日
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前作が「行って帰る」なら今作は「やり遂げるために留まる」だろうか

崩壊後の地球で奇跡的に残っていた緑の地
そこを拠点にする集団で暮らしていた少女フュリオサは見るからにならず者のバイク集団にさらわれてしまう

追ってきた母と共に脱出を試みるも絶望的な状況に追い込まれる
そこから彼女の長い長い忍耐と苦難が始まるのだった・・・

前作同様、セリフに頼らずとも展開がすんなりと理解できるのが本っ当にすごい!

アクションシーンでは「こういう対抗策をもって敵から逃げよう・戦おうとしてるんだな」とすぐに分かるし、その他のシーンでも「この人はこういう行動原理でこう動き話すのだろう」というのが違和感なく伝わってくる

改めてとんでもない演出力である

ただ、敵対し合う勢力が複数いること・物語的にも広がりを持たせていることで前作より複雑になっているのもたしかだ

作品のメッセージや魅力をこちらから受け取りにいくというのも一つの楽しみ方ではあるが、
一方的にエンタメのシャワーを浴びせられるというのもまたすさまじい快感だ

作務衣もん